昨日も雪が少し舞っていたが、今年の新年明けの上海はシンシンと冷える。なので、茶室とMac部屋の境に新たにカーテンを付ける事に。
カーテンレールを取付けに下見に来たオッチャンは、珍しく会社のロゴ入り作業着を着て登場。普段風呂に入ってない臭いのするだらしない服装のオヤジとはまったく違う雰囲気。寸法を計り取付ける壁の状態をチェック。うーん久しぶりにヒットかもしれない。そして彼は会社にとんぼ返りし3mにカットしたレールを持って再び登場。実にテキパキとしていて頼もしい。ちゃんとメジャーで計り取付け位置をチェック、水平もチェックして一つ目の金具を取付け終了。実にすらばしい。(上海では素晴らしいをこう言う)
二つ目をテキパキと取付けたら、アレッ?!! 木の壁の裏に張りが無いのでネジが…。先ほどチェックしていたはずなのだが………。再びとんぼ返りし、新しいネジを持って登場し時間はかかったが取付けは一応無事終了。フー。
この間、そのオッチャンは、会社と現場を三往復した事になるが、これは他の工事屋もすべて同じ。一回の工事で済まないのが、この国のしきたりのようなものなのだ。
次は、タクシーを飛ばし前回お願いしたカーテン屋に向かったのだが、約束していたにも関わらず本人不在。トンチンカンな返事をするトボケた旦那が店番をしていて話にならないので、今度は私が即とんぼ返りし出直す事に。本日は、午後の大事な時間と無駄なタクシー代を捨てたようなもの。
数年前に、ある日系の会社のパンフレットを撮影する為に、担当者とスタッフ共々6人でその会社のモデルルームに向かった。そして、撮影しなけらばならない窓のクローズアップを撮ろうとした時に、アレレ??!! 窓のロック部分が逆さに取付けてある。コレなんかも普通によくある話でまだカワイイ方。ここでは書けないような事をこの10年間に色々と経験した。
でもね、この国ではこれで一応ビジネスとして成り立ってるんですね。しかも大都市上海での話。もし、これらの人達までもが物事のツボを押さえきちんと仕事をし始めた時にどうなるか、気質として絶対にそうならないと断言できる自信が私にはあるが、もし仮になったとしたら人口も含め世界で一番恐ろしい民族になるだろうな。日本なんてアッと言う間に飲み込まれてしまい、小学校の授業から中国語が必須科目になっているかも知れない。そう考えると、「これで良いのだ」と無理矢理自分を納得させて終わりにする。
新年早々この調子なので、今年も何が起きるかわからない。
ん、何?カーテンレールくらい自分で取付ければ? そうなんです。自分で取付けた方がはるかに早く綺麗に仕上がるのですが、風邪をひいている身で3mもの長さの物を遠くの店からどうやって自宅まで運ぶかが問題なんですよ。昔は、歩いて5分の場所に大きな建材市場があったが、立ち退きで市内の中心部に店が無くなったのです。
☆写真は、クリスマスが終わったのにまだ飾ってあるツリー。これもしきたりのようなもの。
Canon FD50mm f1.4 タクシーの中から