ピラミッド形のオフィスは、地下2階地上3階構成
ショッピングモールの駐車場の中に使われなくなったガラス張りのピラミッドがあり、約10年前にここを建築事務所として改装。その建築家は30歳代で、話をしてみると自分の哲学を持っているセンスの良い若者だった。夏の暑い時期は、トップから水が流れ落ちるようになっているので意外と快適だそうだ。
内部は安徽の古い様式
入り口を入ると奥に誰でもがお茶を飲みながら話し合える場があり、とても気持ちの良い空間が広がっていた。この内部は安徽の古い様式で構成されていて、地下の一階と二階は仕事スペースで地上2階と3階はプライベートスペース。
空間構成はさすが
ピラミッドのトップ部分
東京にある日本人のデザイナーなどのオフィスに行くと日本の文化を感じないと言ったのは、欧米から日本に来た作家やフォトグラファー達。日本に住んでいる日本人から見れば、それらのオフィスは一見スマートに見えるかも知れないが、彼らから見ると所詮猿マネにしか見えないのだ。彼らはそんな事をそのオフィス内では決して言わないが、親しくなった作家達と日本の文化について酒を飲みながら話しているとそれがよく話題になる事があった。それは、京都に住む外国人作家が特に強調して言っていた。では、中国ではどうかというと、西洋の影響を一番受けた上海でさえ中国の文化を必ず室内に取り入れているクリエイターのオフィスがほとんど。この内装なんてその代表格だと思ってよい。
お茶を飲みながら
この日、是非と言われてこのオフィスに招待されたのだが勉強会の真っ最中。様々な中国茶を飲みながら様々な職種の人達の話を通訳してもらうと話の内容は相当濃い事がわかる。また、この3日間の間に、お金の話が一切出て来なかった事もちょっと驚き。この江陰市に来てからは大袈裟かもしれないがちょっと驚きの連続だった事を今も思い出す。今回紹介してくれた友人の茶藝師は、来月にも上海からこの江陰市に拠点を移すそうだ。
私がこの2泊3日の間に呑んだ酒はビール小瓶2本のみ。これは自分にとってはギネスものの少なさ。みんな酒呑まないんだよねぇ、ここの人達。