本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

文学散歩・馬込文士村

2018-04-07 03:54:00 | お散歩

2018.3.24(土)


株式会社 新潮社の主宰する「新潮講座」http://www.shinchosha.co.jp/blog/chair/

「オカタケ散歩」に参加してまいりました。


書評家・古本ライターとしてユルギない人気を誇る岡崎武志氏。

私も10年程前に著書「読書の腕前」(光文社新書)にて多大なる影響を受けて以来、現在の主にブックオフを活用しての読書生活を送っているところです。


今回は「大森文学散歩」と題しました講座で大森界隈に点在する文豪たちゆかりの地(通称・馬込文士村)を岡崎氏の引率で歩いてきました。


引率者含め総勢20名ほど。意外や若い方の顔も。

京急沿線の身としてはJR大森駅の反対側(西口)で降りたのは初めてです。


駅正面の階段を上ると・・・





いきなり賑やかなレリーフ。

中央に尾崎士郎・宇野千代の顔分かりますか?この二人が大根畑の掘っ立て小屋に移り住んだ大正末期~昭和初期が文士村最盛期と言われているようです。
元々、当地は別荘地であったようですが、土地の安さに加え二人の熱烈な勧誘もあり震災後に越してきた文士達も多数。

夜な夜な麻雀をしたりダンスをしたり相撲を取ったり・・・それは楽しそうな交流が続いたようですよ。

時期は前後しますが、山本有三、川端康成、石坂洋二郎、萩原朔太郎、稲垣足穂、山本周五郎、三島由紀夫、北原白秋、室生犀星、三好達二、etc・・・このような顔ぶれが至近に暮らしていたとは信じられません。他にこういう土地って鎌倉ぐらいでしょうか?







山王~南馬込にかけて坂の多い地域。








こちらの「区立山王会館」で数々の展示物から馬込文士村の成り立ちを学習。






Gジャンがオカタケ氏。

ユルい感じが居心地良い講座です。







住宅地にこのような解説板が多数点在しています。

区を上げて地域の歴史を大切にしている様子。






白亜の洋館は現存する三●由●夫の暮らした邸宅。

イメージ通りの建物。








宇野千代解説板には没年がテプラで貼ってありました。設置されたときはご存命だったのかと。






町中に突如現れる「川端龍子記念館」。

ダイナミックな構図と豪放な筆さばきで知られる日本画の大家・川端龍子(かわばたりゅうし)の作品を多数所蔵。


200円の入館料を払って入ると・・・

予想を超える大きなスケールの作品群。素晴らしい。

特に4月15日まで、「鳥獣百科」と題した名作展を開催中です。





隣接する龍子公園。

龍子自ら設計したアトリエと旧宅が一般公開されています。
(本日は時間合わずまたの機会・・・)



かなり歩いて気持ちの良い汗かきました。

一応、駅前解散ですが、希望者の参加で懇親会がありました。ほとんどの方参加。勿論私も。



いつか行きたいと思っていたダイシン百貨店が無くなりドン・キホーテになっておりましたが、その上階にあるガストで昼飲み。

持参した「読書の腕前」に岡崎氏のサインをお願いしたらウチ●の似顔絵まで書いてくださり感無量。






古き良き雰囲気を漂わせる松村書店を冷やかし。



このあと有志による「昭和の歌謡」熱唱大会となりました・・・

大森の夜は更け行く。





次回は幸田文「流れる」読書会+柳橋散策だそうです。

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