本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

林芙美子邸へ行きました

2018-11-06 03:21:00 | お散歩




ご無沙汰しています。。

実は、P.C.のデイスプレイに謎の黒点が発生し長期修理!!

そして先日漸く戻ってきました。(●マダ電気の長期保証で無料修理でした)



新潮講座(オカタケ文学散歩)で林芙美子記念館へ行ってきまして、その件はぜひ記録しておきたかったので、時間は経ちましたが・・・

「放浪記」の著者として有名な林芙美子ですが、優れたエッセイストの先駆けとしての著者を知るには岩波文庫「林芙美子随筆集※」を一読されるのがおススメ。

※現在欠品のようです。



某日、台風接近で開催危ぶまれる中、西武新宿線「中井」駅へ。

赤塚不二夫の「フジオプロ」などもこの辺です。

傘をさし徒歩で林芙美子記念館へ。










この辺は「落合文士村」とも呼ばれ、尾崎翠、吉屋信子等が居を構えていました。

当日は生憎の天気(電車も止まってしまうかも!?)で他へのお散歩は割愛!







「新宿区立 林芙美子記念館」 一般150円 
         10時~16時30分 月曜休館


この場所にこの建物を新宿区が保存・管理しているのは驚きです。


海外からの訪れも多いようで、この日もフランス人の団体さんでごった返していました。





この日は団体さんにつき、特別にガイドの方が一緒に解説付きで回ってくれました。

こちらは同居の内縁の夫・手塚緑敏のアトリエ。

緑敏(りょくびん)さん、画学生だった頃に林芙美子に見初められ、同居。

掲示してあった写真はとってもイケメンでした。(いつの時代も女流作家はイケメンがお好きのようで・・・)






寝室





こちらは茶の間を縁側から覗く。

非常に凝った造り。軒が室内から出ています。



縁側の床板の貼り方を見てください。凝っていますね。

ガラスも昭和初期としてはチョットないような物を使っているようです。



芙美子はこちらの建物を作るにあたり、土地購入から設計まで自分で行い、建築についても執念と言えるほどの勉強をしたとのこと。

材木の研究から始まり、設計者や大工を引き連れ京都の民家を見学に行ったりしたそうです。





庭から小間を覗く。

小屋裏に当時としては非常に珍しい収納のあるのが分かります。





玄関入るとスグ畳。

柱は面取りしてある・・・




人造石研ぎ出しの台所は非常に拘ったところのようです。(消火器が映っているのは興醒めですが・笑)




作り付けの食器棚。




書庫から次の間を覗く。


芙美子の酒好きは有名で、名だたる文豪がこちらへ飲みに来たようです。

亡くなる前日も連載のため料亭を二軒ハシゴし、翌日心臓麻痺に・・・



他へは足を延ばせなかったけれど、雨の中の見学は風情がありました。









帰りにこちらに寄りました。

染の里 二葉苑


染め物体験教室などやっているようです。

当日は係の方の興味深いお話を聞くことができました。


(知らなかったけれど、落合界隈は染め物の生産拠点とのこと。江戸時代の拠点であった神田紺屋町の染物屋さんたちが神田川が汚れてしまったのを見切り、明治時代により上流の妙法寺川との合流点あたりに移住してきたのが起こりとのこと。「落合」の地名もここからきているようです。)








最後は高田馬場で希望者によるお茶&お酒会に参加。
文学その他もろもろ談義に花が咲きました。。

にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ






最新の画像もっと見る

コメントを投稿