本釣亭日乗2

2022.7.22にt-cupブログの閉鎖に伴い2011.4月からの記事をこちらに引っ越してきました。

サヨナラダケガ人生ダ・3月読書メーター

2013-04-09 03:36:00 | 






花発(ひら)けば風雨多し

人生別離足る






唐の詩人、于武陵(うぶりょう)の一節にこうあるのを・・・



井伏鱒二が訳したのが、名訳の誉れが高いこの一文とのこと。






<ハナニアラシノタトヘモアルゾ

「サヨナラ」ダケガ人生ダ>





(2013.4.4天声人語)







今年の桜はパッと咲いたと思ったら春の嵐に散らされて、



今度は「爆弾低気圧」。



花見などする間もなくすっかり葉桜になってしまいました。(涙)



まあ、通勤途上で鞍上から毎日眺めさせてはいただきましたが・・・。





季節を進める雨などと申しますが、しかしこないだの深夜、の降り方は半端じゃありませんでした。



バケツをひっくり返したような、と言いますが、正にそのとおりでした。


一足先に帰宅した上司から連絡もらい、「かなりヤバイぞ、早く帰ったほうがイイぞ」とのことで、仕事を残して帰宅。



ちょうど一番激しく降っている時間帯にかぶってしまいました。


市内でも一部地域に避難勧告が出たようで、携帯にも緊急メールが入ったりしました。

(夜中にこういうのが来ると、2年前を思い出し、ドッキリしましたね・・・。)






さて、何とか年度末をやり過ごしたこの頃、色々新しいことにも挑戦!と、考えていますが、一先ず「3月の読書メーター」から今ひとつ読めなかった3月のウチ●の読書の足跡を記しておきたいと思います。






2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1962ページ
ナイス数:29ナイス



おとなの味 (新潮文庫)おとなの味 (新潮文庫)
感想
まずカバー写真から入りました。トビラ、中、後ろ、と見事な食材、料理の写真。落ち着いた風情なのにまるで香りが立ち上がってくるように思われて、するはずもないのに息を吸い込んでみたり・・・。食エッセイと思いきや、後ろの方にはなにやら、小説らしきものもありますよ。横腹のあたりがソワソワするような項もあるが、強烈に旅情を掻き立てられてしまった「神様の味」なんて項もあったりして一筋縄ではいかない作家さんだ。写真・車中の味「大船軒の鯵の押し寿司」の横に添えてある神亀のワンカップが憎いです。

読了日:3月31日 著者:平松 洋子



謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法―3年間で20倍!!謎のトレーダー「しん」の株バリュー投資法―3年間で20倍!!
感想
おっしゃることはだいぶ分かった(と、思う。多分・・・)。ナルホド、ナルホド。グレアム、バフェット本も読んでみようかしら。(分かるかな~?)

読了日:3月20日 著者:しん




またまた自動車ロン (双葉文庫)またまた自動車ロン (双葉文庫)感想

作者の、機械の構造や素材に関する造詣の深さにはビックリ。この人の書くものを読むと今まで知らなかった、ある車に対する作り手の想いや哲学がどれほどのものだったのか分かります。(逆にテキトーに、いや、妥協の産物として出来上がった車についても知ることができます・・・。) う~ん、今乗っている車を買うときに日産のディーラーへも行ったが、そのときもらったz33のカタログからは全く読み取れなかったことがたくさん書いてありました。(買うのは有り得ないが・・・2シーターだし。)試乗してみればよかったナ~。
読了日:3月13日 著者:福野 礼一郎



友だちは無駄である (ちくま文庫)友だちは無駄である (ちくま文庫)感想

おお、そうか、「100万回生きたねこ」の佐野洋子さんか。仮面対談として豪放に進めて行き、あとがきで実は対話者は「●川俊太郎さんでした。」って、まあビックリ。また最初から読み直さなきゃ。「今でもよくいるじゃない、コンビニの前で、いつまでもしゃがんでいる男の子たちが。(中略)あれ見ると、何か、胸かきむしられるように切ない。(笑)」そうか、この人は永遠にあちら側の住人だったのか・・・と、薄っぺらな言葉を平気に口にできるようになってしまったインチキな連中の仲間入りをしてしまっているかも知れない自分に呆然。

読了日:3月7日 著者:佐野 洋子



新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七) (講談社文庫)新装版・梅安冬時雨 仕掛人・藤枝梅安(七) (講談社文庫)感想

こちらも積ん読からついに読んだ。知らずに最後の「絶筆」のふた文字が目に入ったときには衝撃でした。先生、ここまでぶちまけた話をあと2話ほどでカッチリ収束される手はずだったのではないですか?そのスペースを活用して(?)併録された「池波正太郎・梅安の旅※取材アルバムより」(写真頁)と対談「梅安余話」もとても良かったです。(若くして吉原に出入りした話の中にとても良いエピソード有り。)また、巻末の縄田一男さんの解説を読んで梅安シリーズを最初から全部読み直したくなっちゃいました。

読了日:3月6日 著者:池波 正太郎



永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)感想

遂に積ん読の中から読んだ。エンターテイメントと割り切れば良い、と思います。「感動した。」との感想も多いですが、両手を上げて右へ倣え!はいただけません。良いも悪いもまずは自分の頭でいろいろ考えることが大切。小林よしのり「戦争論」をよんであなたはどう感じるか?大岡昇平「野火」を読んで何を思うか?戦争など別の星の話?くらいに思っているに違いない娘に貸してやろう。様々なことを考えるとば口にはなるかも知れない・・・。映画化の話もあるようだが、CGがしっかり作り込まれれば中々の作品になるのではないでしょうか。

読了日:3月5日 著者:百田 尚樹


読書メーター







日の出が随分早くなってきて季節がいよいよ進んできたのが分かりますが、


寝る前に明るくなってくる生活は一体どうなのか・・・。






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2 コメント

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Unknown (sho-tairyou)
2013-04-10 05:58:19
>ひたきさん

これは、これは、ようこそいらっしゃいました!
自己満足的に細々とやっているブログですが、そう言っていただけると嬉しいです。

私も本当はもっと釣りに集中してアップしたいんですが、そうもいかず読書ネタや料理ネタで上げ底にしているような状況!?です(涙)
ただ、自分の中では読書と料理と釣りは、かな~りリンクしているんですよね・・・。

復活後のひたきさんの活躍も毎回楽しみにしていますので、今後とも宜しくおねがいします。



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Unknown (ひたき)
2013-04-09 12:24:21
おじゃましま~す、こんにちは~
ウチ●さんの趣味の守備範囲はかなり広いんですね。
読書も、いろんなジャンルがあって興味津津。

わたしって、かなり活字中毒で、音楽マニア、クルマにもうるさいのよ。(笑)
でも、ブログでは一点に絞って、お魚料理オンリーですけどね。

「おとなの味」、面白そうな本ですね。読んでみたいわ。
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