しばらくぶりの更新となってしまいましたが・・・
気にかけていただいている皆様にはアリガトウございます・・・!
インプットの無い日々には中々アウトプットもおぼつかず唯日常をやり過ごすばかりでございます・・・。
こんな日々にあってもささやかな喜びと言えば「深夜の読書」。
フィールドに出かけられない分我が果実「積ん読」と最終的に手元に残した「書架の本」から1冊づつ話題にさせていただきます!
山田ズーニー 大人の小論文教室Ⅱ「理解という名の愛がほしい」 2006.3 河出書房新社
この本もたまたま書店で手にし、ページをパラパラっとめくったときに「悪意は連鎖する」というフレーズがどうも心に残り翌日同じ店に行って手に入れました。(著者の本、インターネットでは出回っているが、書店にはあまり置いていないんですよ~)
近頃、良いことがあった人も、凹みがちな人もその元となったのは他者とのコミュ二ケーションが根底にあるはずです・・・。
一発で心に橋を架けるような、人の腑に落ちるフレーズを口に出せたらどんなにか良いだろう・・・と思う人も多いと思いますが、ここにはそれがあります!!
単なるハウツー本の域を超えて、著者の書いている言葉が気持ちの芯の方に響いてきました。
普段、仕事でお客様対応(いわゆる、クレーム処理ね・・・)することも多いのですが、専門の他のクレーム対応ハウツー本より「なんだ、こうすれば良いのか・・・」とうなずかされるような箇所がたくさんありましたよ。
ちなみに著者は長年ベネッセの高校生講座・小論文の編集長として高校生の「考える力・書く力」の育成に尽力し、現在は多方面で活躍中の女性です!
最近、河出文庫から既刊「おとなの小論文教室」の方も出版されたようなのでそちらも探してみようかな~と思っています。
知っている人は知っているとは思うんですが、「おとなの小論文教室」は人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」の人気コラム。
http://www.1101.com
で、イトイさんと言えばやはりこちら・・・
糸井重里「誤釣生活 バス釣りは、おもつらい」 1996 ネスコ/文藝春秋
46才にして満を侍して釣りデビューを果たした著者。
わずか2年間でバス釣りのプロトーナメントへの出場を果たすまでに・・・。
2年間で230回の嵐のような釣行!!
この貴重な釣り人とのしてのゼロ~名人への軌跡を描き、そこで考えたこと、感じたことを詳細に記した貴重な一冊。
著者が書くところによると、「バスはおそらく釣魚の中でも最も生態がわかっている」とのこと。
それこそがバス釣りをこんなにも魅力的にし盛んにしている要素であると述べています・・・。
パターンフィッシングというものが確立され、たまたま釣れたワーイ('∀`)といういわば「自由の釣り」から「熱心の釣り」との駆け落ちへと突き進んでいく過程が記録されています。
この中で出色の項が、ルアーをやる人には神のような存在(らしい・・・)、ゲーリー山本氏との絡みの部分です。
メキシコの「必ず10ポンド(4.5Kg)オーバーのバスが釣れる湖」へ出漁するが、そこで著者は氏から怒られる怒られる・・・。
「まあまあ熱心は熱心では無い。」ここで著者の心のスイッチがオン!に・・・。
(このくだりはまるでH丸のM船長そのまま・・・。最高の条件を用意し、その情熱の裏返しとしての反応なのですね!!)
再読し、ゲーム性の高い対象魚どうし、マゴチ釣りと共通する部分がいろいろとあるな~と思いました!!
(゚-゚) 妙~に 心に染みます
マゴチ釣りも「おもつらい!」といった所でしょうか?
改めて考えてみると、「おもつらい」=「本当におもしろい!!」ということなのでは!?
「おも・おも」は直に飽きが来ること間違いなし。
やはり「おも・つら」こそ真の「面白い!!」だとおもいま~す。