大町市にある 霊松寺 は、曹洞宗寺院としては長野県内最古と言われています。
秋の紅葉時には多くの人が訪れ、見事な紅葉や珍しい オハツキイチョウ を楽しんでいます。
今年は暖かい日がいつまでも続いているため、紅葉も例年より遅れがちです。
今月初めに山登りをして霊松寺まで行って来ました。
※山登りのため一眼は持っていかずスマホ撮影です。
鐘楼 と、そこから見える 大町市&北アルプスの風景。
紅葉がまだなので 内部拝観 を体験!
本堂 にある天井の 鳴き龍。
その下で手を叩くと多重反響現象により特有の残響が聞こえ、それが龍の鳴き声と言われるんだそう。
実はここ何度か来てますが、今回初めてその「鳴き声」を実感しました。
本当にビリビリと音が反響するのがはっきりわかりました!感動~!!
庫裏 がまた立派で、間口10間、奥行20間(200坪)、屋根坪600坪。
釘を使わないで組み上げた天井 は見ごたえがあります。
高い天井とともに 20mあるという大きな梁 と たたき土間 は一見の価値あり!(^^)!
瓶に入ったオハツキイチョウも置いてありました。
オハツキイチョウ(お葉付銀杏) とは 葉に銀杏の実が付いている珍しいもの ですが、
すべてに付いているわけではなく 全体の1割 ほどだそうです。
そしてオハツキイチョウ自体も 全国に20本くらいしかない貴重な樹 です。
その貴重性から、オハツキイチョウを見つけられると 子宝に恵まれる 等の御利益があると言われています。
↓ の写真は以前来た時に撮ったものです。オハツキイチョウも何度か見つけました。
内部拝観に戻ります。
障子を額に見立てて見る外の景色も風情がありました。
上の写真のような紅葉の時期にはもっともっと素晴らしい景色が見えると思います♪
そして 廃仏毀釈 のお話。
廃仏毀釈とは、文字通り仏法を廃し釈迦の教えを棄却すること。
1871年(明治3年)に 廃仏毀釈令が出て、松本藩もそれに同調し8割の寺院が取り潰されたのだとか。。
そんな中、霊松寺30世安達達淳は毅然と反駁し、上京して太政官に廃仏令の非を直訴して遂には撤廃せしめたとのことです。
お寺には当時の隠し扉なども残されていて、興味深くお話を聞かせていただきました。
畳の敷き方にも理由があり、修行僧が並んで寝ていた形で、間は通路。
「起きて半畳、寝て一畳」
お釈迦様の像もまだ悟りを開く前の立っている姿(色も黒い)で貴重なお姿なのだそうです。
山門 も、廃仏毀釈で廃寺となった松川村観勝院より解体移動され、明治11年霊松寺境内に移築したものだそうです。
今年の 秋の内部拝観 は10月19日(土)~11月9日(日)の予定。拝観料は200円。
※境内に入るだけなら無料です。
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