◆きみはきちんとCをやっているか?
私は、PDCAを回すことの必要性をお客さまのところで訴え続けていますが、先日いつもお世話になっている先輩より「Cをいかに確実に実施するかが成長できるかどうかの鍵だ。これは会社にも言えるし、人にも言える。ところで、きみはどうか、きちんとCをやっているか?」と問われました。Cの重要性は当然理解していましたが疎かになりつつあり、先輩の鋭くもありがたい指摘をいただきました。
◆なぜCができないのでしょうか?
お客さまの殆どは、PDCAの意味やその重要性はよく理解しておられます。しかし、PからDは行われますが、CとAはできていません(なお、AはCが前の工程にあるため、ポイントはCになります)。なぜCができないのでしょうか?Pを立てDを実施し、順調に業績が上がっていれば、それでよしと安直に考え、きちんとした分析反省(C)をしません。また、思うような業績が得られないときは、途中でPDを捨ててまったく別のPDに取り組みます。このときもCは無視されます。
◆PDCAのCを落とすとレベルも落ちる
PDCAのCは、PやDよりも作業自体は簡単なので、つい軽視しがちです。ですが、Cを疎かにする会社では、Pも疎かになります。「どうせ形だけのPだ」ということが従業員にバレてしまい、Dにも真剣に取り組まなくなります。自然、従業員の皆がやっつけ仕事になり、会社の成長どころか現状レベルの維持すら危ういものになってしまいます。「PDCAのCを落とすとレベルも落ちる」のです。
P:計画
D:実施
C:チェック
A:処置