■メンタルヘルスに不調を来す者の増加
労働政策研究・研修機構の調査では「6割弱の事業所で、メンタルヘルスに問題を抱えている正社員がいるとしており、そのうちの3割強の事業所は、3年前に比べてその人数が増えた」という結果が出ています。 皆さんの職場でも他人事ではありません。事業所が小規模であったとしても同じです。
■メンタルヘルス対策と管理職の役割
メンタルヘルスに不調を来す原因は“ストレス”です。人間は、ストレスにある程度耐えられるようにはなっていますが、その限界を超えたときに何らかの健康障害が発生します。
ストレス反応の強さは、性格や行動特性などの個人的な要因のほか、職場での作業環境や人間関係などにも大きく影響を受けます。したがって、従業員自らがストレスへの耐性を高めるとともに、職場の環境を整えていくことも大事なのです。
職場のメンタルへルス対策を進めていく上でのキーパーソンは、日頃部下と接し共に仕事をしている職場の管理職であり、適切な対応(ケア)の方法を理解し、実践することが求められています。
⇒次号以降も「管理職として知っておきたいメンタルヘルス」をシリーズでお届けします。