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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

人事マネジメントの視点~指示に「はい、わかりました」で、終わってはいけない

2016-05-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
部下に指示を出したときに、部下が「はい、わかりました」とよい返事をすると、わかってくれたんだなと思います。しかし、結果をみるとズレたことをしていたり、失敗したりと期待から大きく外れガッカリしてしまうことがありませんか? 部下に注意してもまた繰り返すようなら、指示の出し方に問題があるかもしれません。

指示内容の復唱+α
本当に指示がわかったのかを、その場で指示内容を復唱させてみましょう。そのとき単純に内容を復唱させるだけではなく、指示した内容をやるためのプロセス(手順)もあわせて聞いてみてください。それがイメージできてなくては期待する結果は得られません。
部下が考えるプロセスを聞いていて、おかしいと思ったときはヒントを与えたり、正したりしてください。ヒントを与えるか正すかは、その部下のもっている能力レベルに応じて変えてください。ある程度の力を持っている部下なら少しのヒントで構いませんが、新人や力の低い部下には「このプロセスはこうしなさい」と具体的に指示してやることも必要です。

プロセスには、部下からの進捗報告が入っているかも重要なポイントです。与える仕事の難易度によって、頻繁な報告が必要な場合がありますし、それほど頻繁な報告がいらない場合もあります。

やってはいけないことの確認も
また、やってはいけないことも聞いてみるとよいでしょう。例えば、「□□は上司のOKをもらわずに実行してはいけない」「△△は○月○日を過ぎてはいけない」
やってはいけないことをやってしまうと失敗につながります。大きな問題にならないように押さえておきましょう。加えて、失敗するとどのような影響が出るのかをイメージさせることも効果があります。これは少しレベルが高くなりますが、自分の担当する仕事が先々どうつながっていくのかをイメージし、理解させておくことは非常に大事なことです。

以上のようなことを繰り返し、成功体験を重ねさせてあげてください。部下に“これぐらいは、わかっているだろう”と考えてはいけません。独り立ちするまで時間と手間は必要です。

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