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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

指示への反応の違いは「誰から」

2016-11-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◇ 部下へ仕事を任すことが難しい上司
先月号で「上司の役割は部下に仕事を任せること」について書きましたが、読まれた方から「実際は難しいです」というご意見をいただきました。任せても、私の期待どおりの成果を出してくれないらしいのです。でも、その部下には十分に対応できる力はあると言います。どうしてでしょうね。
今回は、別の視点から考えてみることにしましょう。
よくあることですが、正しくて間違っていない、適切なことを言っているのに部下からは反発されたり拒否されたりする上司はいます。
逆に、内容は無茶苦茶であったり、とても厳しいスケジュールであったりするにもかかわらず、すっと聞き入れて努力を惜しまない部下を持つ上司もいます。
この差は、なんだと思いますか?

◇ 誰からの指示か
この差は、一言でいえば誰からの指示かということです。もう少し詳しく言えば、どのような関係を持っている者からの指示かということです。

上の前者の例は関係のできていない、信頼されていない上司です。その者からの指示では、すっと入っていきません。もちろん、仕事ですから本来的には指示どおりに動かなければなりませんが、表面的にはそのように見えたとしてもパフォーマンスの低い状態です。いわゆる、言われたことを言われただけしかしない。これでは生産性も上がりませんし、場合によっては見えないところで上司の脚を引っ張ろうとさえ考えている者もいます(クビにならない程度に)。
一方、後者の場合は、この上司のためなら出来る限りのことをしたい、厳しく叱られてもついていきたいと思っています。
皆さんも似たような経験はありませんか。

◇ 任せる仕事を見極めて、進捗確認とフィードバック
では、関係の出来ていない部下、関係の悪い部下に対して、どうしたらよいでしょうか。
まずは、相手を否定せず、理解しようと努めることが大事です。そのためには、相手を観察し、“聴く”こと。また、労いの言葉も必要です。
上司である私のことを理解せよではなく、部下であるあなたのことを知りたい。そして、「お疲れさま、頑張ってくれてありがとう」 部下を上手く動かすには、この姿勢と言動ができるかどうかです。いかがでしょうか、皆さんは上司という役を演じなければなりません。なりきれていますか?

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