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人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■「はい、わかりました」それだけを受け取らない

2023-05-16 06:39:39 | 人事マネジメントの視点
非言語的な感覚を働かせる
指示に対して部下から「はい、わかりました」 一見問題ないように思えるが、返事は肯定的なのか、そうでないのか。肯定的ではない場合とは、疑問をもちながらも言い出せずに「はい」といっている。または、本当はしたくない、嫌だけどもしぶしぶ「はい」と言わざるを得ないなどのケース。
言語的には「はい、わかりました」と同じであっても、相手側の意思は違っていることがある。その違いを察知することが大事。それにはコミュニケーションの非言語的な部分を使う。
感覚的なもの、特に視覚・聴覚を最大限活用して、相手の様子をみる。私たちは相手のことを見ているようで案外見ていない。意識して見てみる。反応がスムーズではなかったり、普段とは違う目線や身体の動きがあったりすれば、肯定的ではないかもしれない。ここでの注意点は、思い込みで決めつけてはいけない。普段こちらの考えを理解してくれているから、今回も大丈夫だろうと思い込んでしまってはいけない。いつもと違う事情ができているかもしれない。違いを察知しようと意識しておくことだ。

イメージのズレを確認する
また、肯定的な「はい、わかりました」で、非言語的な部分で違和感がなかったとしてもこちら側が考えている範囲や程度と同じものを相手がイメージしているかどうかはわからない。ここがズレていることは少なくない。結果として、こちらの意図とは違うことを相手がやってしまい、カチンと頭にきて、怒ってしまったことはないだろうか。その原因は、やはり思い込み。
「OKしてくれてありがとう。助かります。結果のイメージを一緒にもっておきたいので、どのようにやろうとしているか教えてくれるかな」と確認してみる。
イメージ通りであれば「OK、それで進めてください。よろしく」 少し違っているのであれば「概ねOKだけど、〇の部分は△してください」そして、期限も確認しておく。
イメージの共有は一手間かかるが、この確認をしているか否かで大きく結果・成果が違ってくる。部下との関係もそうだ。後出しのように「実はこうだったんだ」と言われても後の祭り。ネガティブな印象は部下に強く残ってしまう。

普段との違いを察知する非言語的な視覚・聴覚と、最初のイメージ共有のステップを、上手く使うとコミュニケーションレベルを上げられる。
 
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