数年前、北野天満宮の帰りに大将軍八神社(だいしょうぐんはちじんじゃ)を参拝しました。
大将軍八神社は、桓武天皇が、王城鎮護のために星神大将軍を勧請したといわれる社で、方除け厄除けの神として、建築・移動・転宅・婚姻・旅行・交通等あらゆる人間生活に於いて方位の厄災から守護する神として信仰されました。
本来の祭神は大将軍ですが、明治の神仏分離令にて祭神は素盞嗚尊と改められました。
方徳殿に大将軍神像80体(重要文化財)と陰陽道安倍家の古天文暦道資料(京都府指定文化財)があり、毎年5月1日~5月5日と11月1日~11月5日には一般に公開されています。(その他の日は予約制)
神像群は平安時代中期から末期の制作といわれ、すべて男神像で、甲冑を着用した武装形の像、束帯姿の像、童子形の像などがあるそうです。これはいつか公開時に観に行きたいと思っています。
当社は、平安建都の際に都城の方除守護神として造営されたのが始まりとされ 、当初は大将軍堂と称したが、江戸時代初期になって大将軍社と改められ、更に大将軍八 神社となって現在に至っている。
大将軍とは、陰陽道にいう星神天大将軍で、方位をつかさどる神である。このため、建築 ・移動・旅行などに関し、方除け、厄除けの神として世間の崇敬を集め、その時々の権力 者達も当社を厚遇したといわれる。
当社には、平安時代中期から末期にかけての大将軍信仰高潮期に奉製されたと思われる「 神像」百余体が所蔵されている。このうち、武装像、束帯像、童子像合わせて八十体が昭和47年(1972)に重要文化財に指定された。いずれの像も、独特の表情、装束で異 彩を放っており、興味深い。また、陰陽道に基づく、古天文暦道資料(府指定文化財)も蔵されている。
京都市
「北野白梅町」または「北野天満宮前」バス停下車 徒歩約5分