JR飯田線「三河一宮」駅下車、徒歩約5分のところにある三河国一之宮砥鹿神社(とがじんじゃ)の歴史は1300年を遡り、古くから朝廷の崇敬篤く、平安時代には「延喜式内社」に列せられ、三河国の国司が国内神社に巡拝奉幣する筆頭神社「一之宮」となりました。
三河一宮駅
西参道大鳥居
以前は本宮山砥鹿神社奥宮を遙拝するものとして、天保13年(西暦1842年)岡崎藩勘定奉行の長尾応二郎興達により旧宝飯郡市田村に建立されました。
昭和20年(1945年)豊川海軍工廠への空襲時に損傷を受け、昭和31年(1956年)に国道151号線沿いに移築されました。
鳥居には至る所に空爆の被弾痕が見られます。
本宮山の山頂に奥宮(豊川市上長山町本宮下)、山麓に里宮(豊川市一宮町西垣内)が鎮座しています。
永禄年間には、付近に徳川家康の命を受けた本多信俊が一宮砦を構えて今川軍に包囲されましたが、家康が寡勢で救援に駆けつけて多勢の今川軍を蹴散らし、砥鹿神社に宿陣したとも伝わっています。
また慶長7年(1602年)には、家康より朱印領として百石の寄進を受けました。
西神門
明治維新後、明治4年(1871年)には国幣小社に列せられました。(Aichi Now、Wikipediaより)
神鹿絵馬殿
守見殿神社
祭神:大己貴命の和魂(にぎたま)、迦久神(かくのかみ)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
本宮山遙拝所
本宮山山頂にある奥宮の大神を拝むことができるようになっています。
三河えびす社
祭神:事代主命(ことしろぬしのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)
大己貴命の御子神である「智徳の神」事代主命(ことしろぬしのみこと)と「体徳の神」建御名方命(たけみなかたのみこと)を祀る摂社
毎年11月20日には「えびす大祭」、毎年1月10日には「初えびす祭」が行われ、商売繁盛・家業繁栄を祈願します。