日々史跡めぐり

日本のあちこちの史跡、神社仏閣を巡っています

上徳寺

2014-10-26 | 仏閣
京都の上徳寺は、下京区本塩竈町にある浄土宗の寺院で、通称「世継地蔵」で知られています。



1603年(慶長8年)、徳川家康が阿茶局と息女の泰栄院との菩提を弔うために、伝誉一阿を開山に招請して建立。



本尊は、家康が江州矢橋の鞭碕神社から移設させたと伝えられる伝快慶作の阿弥陀如来像。



上徳寺

塩竈山(えんそうざん)と号し、浄土宗に属する。  
寺伝によれば、慶長八年(1603)に、徳川家康によって、上徳院殿(阿茶の局)が開基となり、伝誉蘇生(でんよそせい)上人を開山に招じて建立した寺といわれる。寺内に泰栄院の宝筐院塔がある。  
以後、度重なる災火により、堂宇、塔頭は焼失し、現在の諸堂は明治時代に再建されたものである。  
本堂は、宝暦三年(1753)建立の永観堂の祖師堂を移築したものである。堂内には、江州矢橋(やばせ)(滋賀県)の鞭崎(むちざき)八幡宮から移したといわれる阿弥陀如来像を安置している。  境内の地蔵堂は、明治四年(1871)に再建され、高さ二メートル余の石地蔵を安置している。
この地蔵は、「世継(よつぎ)地蔵」と呼ばれ、往古から、良い世継が授かる御利益があるとして遠近の人々の信仰を集めている。
また、境内には、江戸時代の冠句の唱導者・堀内(ほりうち)雲鼓(うんこ)(1728年没)の句碑及び墓がある。                                       京都市(駒札より)



世継地蔵は、江戸時代より安産と子授けで信仰を集めています。







ブログランキングに参加しています!応援よろしくお願いしますm(__)m



にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへにほんブログ村

神社・仏閣 ブログランキングへ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミナリオ史跡公園

2014-10-21 | 史跡
安土城南西麓の百々橋口から下街道を越え、南に数分行くと、セミナリオ史跡公園があります。






この地の小字名「大臼」(だいうす)は、ラテン語で神を意味するデウス(Devs)の転訛と考えられ、セミナリオ跡は、織田信長の庇護を受けたイタリア人宣教師オルガンチノによって天正9年(1581年)に創建された目本最初のキリシタン神学校の跡とされています。





現在は 安土城の外濠沿いに公園として整備されています。







ここは、安土城天主から直線約700mのところにあり、城からよく目立ったと思われています。
(向こうに見えるのは、「信長の館」です。)

天正8年(1580)織田信長より教会用地を受けたオルガンチノが、高山右近らたちの援助を受け、純和風3階建ての豪壮な建物を完成させました。
一階は玄関と茶室つのついた座敷、二階は宣教師の居室、三階は大広間で教室を学生の寝室を兼ねていたそうです。
学生は、高山右近の家臣の子息8人を含めて25~30人。
教育内容は、キリスト教理、ラテン語古典、修辞学、西洋音楽に加え、「平家物語」などの日本文学も含まれていたといいます。

セミナリヨには多くの訪問者があり、1581年には信長も立ち寄り、クラヴォとヴィオラの演奏を聴いたという記録が残っています。
この頃から、西洋音楽を聴いていたとは、またまた時代の先端を行っていますね!

本能寺の変で信長が死去すると事態は一変。
セミナリヨは安土城炎上の際に焼失。
オルガンチノと学生は、琵琶湖の沖島から京都の南蛮寺に避難します。
後に、セミナリヨは高山右近の援助で、大阪高槻で再建されることになりますが、豊臣秀吉のキリシタン弾圧により、長崎の有馬セミナリオと合併、九州を転々とした後、徳川家康の禁教令で閉鎖に至りました。

安土セミナリヨの神学生であった三木パウロは、阿波(徳島県)の出身で、1586年にイエズス会入りし、布教活動に献身しますが、慶長元(1596)年、豊臣秀吉の禁教令によって大坂で捕らえられ、翌年、25人の信者とともに長崎西坂の丘で殉教してしまいます。
(「滋賀県の歴史散歩」参照)


三木パウロの顕彰碑



ブログランキングに参加しています!応援よろしくお願いしますm(__)m



にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへにほんブログ村

神社・仏閣 ブログランキングへ


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安土の東南寺

2014-10-12 | 織田信長
安土城に行く道中、通りかかった東南寺





案内板によると

「東南寺には、桑実寺正覚院に宛てた織田信長足利義晴等の文章をはじめ、屋根瓦に足利氏の家紋である「二両引」などが残されている。これは室町幕府第12代将軍義晴の仮幕府がおかれた正覚院が浄土宗に転宗し、現竜王町へ移設されたため東南寺が正覚院の寺務と寺格を引き継いだためで、天台宗中本山として勢威を誇った。重要文化財の地蔵菩薩はこの時正覚院から移されたものと考えられ、像高66.7センチメートルの小像であるが大像であるが大像の風格をうかがわせる量感を持ち穏やかな表情や肩の丸み、衣文の彫刻などから平安時代中期の作と考えられる。 安土町教育委員会」



ブログランキングに参加しています!応援よろしくお願いしますm(__)m



にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへにほんブログ村

神社・仏閣 ブログランキングへ
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弘文天皇陵と新羅善神堂

2014-10-07 | 史跡

滋賀県大津市の京阪電鉄石山坂本線「大津市役所前」で下車。

歩道沿いの大津絵と説明を見ながら歩くこと約5分。

弁慶








弘文天皇陵のすぐ西側にある鳥居をくぐり右側の石段を上がると、国宝の新羅善神堂があります。

弘文天皇陵




弘文天皇

第三九代天皇(在位671~672)。名は大友皇子・伊賀皇子。天智天皇の第一皇子。壬申の乱で大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)に敗れて縊死(いし)。日本書紀は皇子の即位を認めないが,1870年(明治3)に在位を認めて諡(おくりな)された。(Weblio辞書より)

新羅善神堂








園城寺(三井寺)の鎮守社の一つで、園城寺最古の木造建築物、三間社流造の建築。

足利尊氏によって1347年に再建されました。

堂内には、平安時代の作である木像新羅明神坐像(国宝)が祀られています。

新羅明神と源氏の関係は深く、源頼義は前九年合戦の出陣の際、新羅明神に線視唱祈願し、頼義の三男・義光は新羅明神の社前で元服し、新羅明神義光と名乗りました。


新羅善神堂

堂は三間四方の流れ造り、屋根は檜皮葺きの美しい建物で、国宝に指定されている。
暦応3年(1339)足利尊氏が再建した。
新羅明神は園城寺開祖智証大師の守護神で、本尊新羅明神坐像も国宝。
源頼義の子・義光がここで元服し新羅三郎義光となのったのは有名である。

本殿




ブログランキングに参加しています!応援よろしくお願いしますm(__)m



にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへにほんブログ村

神社・仏閣 ブログランキングへ


コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明智左馬之助の湖水渡り

2014-10-03 | 史跡
大津市打出浜、琵琶湖岸の大津なぎさ公園の歩道沿いに「明智左馬之助湖水渡」の石碑が立っています。







明智左馬之助は、明智光秀の娘婿であり、重臣でした。

当初は三宅弥平次、後には明智弥平次と名乗り、通称は左馬之助。

明智光秀は、本能寺の変の後、山崎の戦いで羽柴秀吉に敗れ、拠点であった坂本城も落城。
光秀の死を安土城で知った左馬之助は、坂本城を目指しますが、大津市打出浜付近で、秀吉軍の堀秀政と遭遇。
窮地に陥った左馬之助は、打出浜から馬に騎乗したまま琵琶湖を渡り切ったといわれています。
そして、坂本城に到着しましたが、秀吉の軍勢に囲まれた左馬之助は、自分の妻、光秀の妻子を刺し殺し、自ら城に火を放ち自害しました。



 明智左馬之助
         湖水渡りのところ

 天正十年(一五八二)六月二日、明智光秀は主君織田信長を本能寺に攻めて自害させ、天下を奪ったが、山崎の合戦で秀吉に敗れ、その野望は消え失せた。
 光秀の弟左馬之助光春は、信長の居城安土城を攻めていたが、兄の死を聞いて急ぎ坂本城へ引き返す途中打出浜より路を湖水に求め愛馬にまたがりびわ湖を渡り坂本に帰った。
 しかし時すでに遅く秀吉の軍勢に囲まれ、六月十四日、光秀の妻女らとともに、城と命運をともにした。
湖水渡りの勇姿は、今も講談などで語りつがれている。

案内板では、明智左馬之助は「明智光秀の弟」とありますが、左馬之助の出自には諸説あります。



この碑の隣には、お城の形をした琵琶湖文化館がありますが、老朽化のため現在休館中とのこと。



増改築が困難で、廃止が検討されてるとか。

立派な建物なのに惜しいですね。


ブログランキングに参加しています!応援よろしくお願いしますm(__)m



にほんブログ村 歴史ブログ 歴女・女性歴史ファンへにほんブログ村

神社・仏閣 ブログランキングへ
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする