みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

アーティストとミッドナイト・イン・パリ

2012年06月08日 23時29分22秒 | みう・映画とか本とか音楽とか
こんばんにゃ。

最近『アーティスト』と『ミッドナイト・イン・パリ』を見てきましたが、どちらも素晴らしかったです。
同じ頃に『テルマエ・ロマエ』と『宇宙兄弟』も見ましたが…、比べちゃいけないのかも(^_^;)

『アーティスト』は、この21,1世紀に、まさかのサイレント&モノクロ映画で、アカデミー賞を受賞した作品です。

物語は、トーキー映画についていけずに落ちぶれていくサイレントの売れっ子俳優と、トーキーをきっかけに一気にブレイクする天真爛漫な女優との人間関係(恋愛模様とは言いたくない)やらを描いてて、ぶっちゃけ大した話じゃないはずなんです。あらすじ的には。
でも、すごく勘当しました。
じゃなくて、感動しました。

サイレント映画だけど、中盤の音のトリック(的な)には見事にはめられました。
モノクロ映画だけど、光・闇・階段・鏡の使い方や見せ方が印象的で、とってもキレイ。

最後、タップダンスのシーンはエンドロールまで涙が止まらなかった。
今思い出すだけでも、胸がググーッてなります。


『ミッドナイト・イン・パリ』は、ロマンチストで懐古主義的な男が婚前旅行でパリに来たけど、なんだか彼女とも彼女の両親とも、今更ながら相性悪いかも…な状態。
そんな彼が、真夜中のパリで、芸術の花開く過去のパリに行くタクシーに乗って…
って感じ。

女優さんが、みんなステキ!
特に魅力的でなければならない役(アドリアナ、フィッツジェラルド夫人、ガブリエル)の三人が、きちんと魅力的だった。
画面に出てきた瞬間から、その説得力がハンパない。

展開はかなり早い段階で読めるものなんだけど、そんなことはどーでもよくて、分かってても、見終わると甘くてほろ苦くてすごく幸せな気持ちになれちゃいました。

この二本、多分どちらも5~6年前の自分なら、こんなに感動しなかったかもと思う。
それは、自分が退化したわけじゃなくて、少しは何かが分かるようになってきたからなんだと思う。

でも、感動できなかったかもしれない自分を想像できるから、これらの映画を見て『つまらん』って言う人の気持ちも分からないではないのよね(^_^;)

でもでも、やっぱりオススメだにゃあ