みう と 青

みうと青の共同ブログ。
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表に出ろいっ! One Green Bottle 2017年11月

2017年11月19日 23時59分38秒 | みう・しばい
こんばんにゃ

今日は「表に出ろいっ!」という舞台に行ってきた。



敬愛する野田秀樹の作品で、しかも千秋楽。
が、むむむむ。

もともと日本語で上演されたこともある日本舞台のものを、あえて英語で、イギリス人2人と野田の三人で演じてて、日本語のセリフはイヤホンガイドでっていうスタイル。

けっこう昔に、同じ野田秀樹の「赤鬼」という作品をタイ人と野田で演じて、セリフはイヤホンガイドで、というのがあって、これがもう感動止まらず、泣けて泣けて、カーテンコールで役者から手を振られるほどの号泣っぷりを披露せずにはいられない感動の嵐。

だったので、
ちょっと期待値が高すぎたかな?
本も赤鬼に比べると難解だとは思うから仕方ないのかな?
しかし、うーん、物足りなさが残る。
消化不良じゃなくて、物足りなさが。

物語はすごく面白い。
役者さんもうまかった。
装置も衣装も音効も照明もよかったし、
イヤホンのマシントラブルもなし。

なのに何故・・・

と、考えると「エネルギー」なのかなと。

思い込みかもしれないけど、やっぱイギリスって演劇の本場感があると思うわけで、東南アジアってまだまだ発展途上感があると思うわけで、「日本で舞台に立つ」って時の、どーしよーもないテンションの差って、やっぱあると思う。

イギリス人俳優が手抜きしてるとかは感じないけど、タイ人俳優たち「今ここで演れる幸せ!」みたいな、あのエネルギーは、もう役者個人の芝居に対する真面目さとかスタンスを超えた部分に由来するものを無視できないと思う。

表現方法が完全に確立された昔のロシアの肖像画とかより、わけわからん前衛芸術にガツーン!とやられる感じ?

脂の乗り切った中堅の俳優より、フレッシュな棒立ちの新人や、人生あと何本やれるかって老役者の気迫に涙してしまうあの感じ?

今回のパンフで野田さんは、図らずも「舞台は生ゆえのドキドキ、ザワザワ感が魅力」的なことを書いてらしたのだけど、なんかすっごく安心して見れちゃってたんですよね、自分は。

もっと大きなエネルギーに触れたかったかなぁってのが、今回の残念の一番の理由な気がする。

あ、イヤホンガイドの声が大竹しのぶと阿部サダヲと野田さんで、阿部サダヲが特に良かったんだにゃあ

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