今回ご紹介するのは、「しをんのしおり」(著:三浦しをん)です。
三浦しをんさんの本は、「ロマンス小説の七日間」で初めて読みました。
独特な作品世界を持っていて、その面白さに自然と引き込まれていきました。
三浦しをんさんはエッセイも連載しているらしく、「しをんのしおり」はその連載をまとめたものです。
内容はつぎのようになっています。
~まえがきという名の推薦文~
1章 そぞろ歩くは春の宵
2章 水を求めて夏の旅
3章 幻に遊ぶ秋の空
4章 さみしく轟く冬の風
~あとがきという名の言い訳~
番外編 愛を愛とも知らないままに
「まえがきという名の推薦文」はなかなかウケました。
自分の本の推薦をするとは、さすがしをんさん。
ギャグ的な紹介の仕方なので自然と読んでみたくなります。紹介文の一部をご紹介。
「本書は、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描き出したばかりでなく、若い読者諸氏の精神鍛錬の一助ともなるべき内容を擁し、さらには若くない読者諸氏の縁側のお供としても最適な呑気さをも兼ね備えた好著である。」
ほんとかよ、と突っ込みたくなりますね(笑)
実際に読んでみると、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描いた場面はなかったような
1章、2章、3章、4章は、どれもしをんさんの日常が描かれています。
どうやらしをんさんは横浜近郊に住んでいるようです。
私も横浜近郊なので、「横浜の地下街」や「クイーンズスクエア」などのキーワードが出てくると「あの場所か」と思ったりします。
フラッと家を出てそのまま大阪に行ったりと、結構大胆な行動をするしをんさん。
気に入ったワンピースを手に入れるために、東京中のコム・デ・ギャルソンに電話したこともあるみたいです(笑)
ギャグ中心の本作だが、良い言葉もありました。
「人の想像力を刺激する魅力。それが、いわゆる”華がある”ということではないかと思うのだ」
「華がある」という言葉を使うことはあっても、その意味を説明するのは意外と難しい気がします。
「華がある」は「華がある」としか言いようがない、みたいなことになりそうです(笑)
三浦しをんさんはその意味について触れていたので、参考になりました。
4章の最後に「次元五右衛門チェックシート」というのが登場します。
三浦しをんさんと友人が作ったもので、好みのタイプを判別するためのものだそうです。
ルパン三世の、次元が好きな人と五右衛門が好きな人では、スッパリと好みのタイプが分かれるとのこと。
何となく試してみたいチェックシートですね
非常に読みやすく、楽しい本でした。
この本のタイトルは本来は「人生劇場」になるはずだった、とあとがきにありました。
ある人物の圧力で「しをんのしおり」にさせられたらしいです(笑)
でも、この前文庫本のコーナーを見ていたとき、「人生激場」というエッセイがありました。
一文字だけ違いますね。
気になっているので、今度はそれも読んでみたいです。
それではまた。
※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。
三浦しをんさんの本は、「ロマンス小説の七日間」で初めて読みました。
独特な作品世界を持っていて、その面白さに自然と引き込まれていきました。
三浦しをんさんはエッセイも連載しているらしく、「しをんのしおり」はその連載をまとめたものです。
内容はつぎのようになっています。
~まえがきという名の推薦文~
1章 そぞろ歩くは春の宵
2章 水を求めて夏の旅
3章 幻に遊ぶ秋の空
4章 さみしく轟く冬の風
~あとがきという名の言い訳~
番外編 愛を愛とも知らないままに
「まえがきという名の推薦文」はなかなかウケました。
自分の本の推薦をするとは、さすがしをんさん。
ギャグ的な紹介の仕方なので自然と読んでみたくなります。紹介文の一部をご紹介。
「本書は、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描き出したばかりでなく、若い読者諸氏の精神鍛錬の一助ともなるべき内容を擁し、さらには若くない読者諸氏の縁側のお供としても最適な呑気さをも兼ね備えた好著である。」
ほんとかよ、と突っ込みたくなりますね(笑)
実際に読んでみると、混迷深まる現代日本の政局を赤裸々に描いた場面はなかったような
1章、2章、3章、4章は、どれもしをんさんの日常が描かれています。
どうやらしをんさんは横浜近郊に住んでいるようです。
私も横浜近郊なので、「横浜の地下街」や「クイーンズスクエア」などのキーワードが出てくると「あの場所か」と思ったりします。
フラッと家を出てそのまま大阪に行ったりと、結構大胆な行動をするしをんさん。
気に入ったワンピースを手に入れるために、東京中のコム・デ・ギャルソンに電話したこともあるみたいです(笑)
ギャグ中心の本作だが、良い言葉もありました。
「人の想像力を刺激する魅力。それが、いわゆる”華がある”ということではないかと思うのだ」
「華がある」という言葉を使うことはあっても、その意味を説明するのは意外と難しい気がします。
「華がある」は「華がある」としか言いようがない、みたいなことになりそうです(笑)
三浦しをんさんはその意味について触れていたので、参考になりました。
4章の最後に「次元五右衛門チェックシート」というのが登場します。
三浦しをんさんと友人が作ったもので、好みのタイプを判別するためのものだそうです。
ルパン三世の、次元が好きな人と五右衛門が好きな人では、スッパリと好みのタイプが分かれるとのこと。
何となく試してみたいチェックシートですね
非常に読みやすく、楽しい本でした。
この本のタイトルは本来は「人生劇場」になるはずだった、とあとがきにありました。
ある人物の圧力で「しをんのしおり」にさせられたらしいです(笑)
でも、この前文庫本のコーナーを見ていたとき、「人生激場」というエッセイがありました。
一文字だけ違いますね。
気になっているので、今度はそれも読んでみたいです。
それではまた。
※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。