
「さざれ石」とは、もともとは小さな石という意味ですが、小さな石が長い年月をかけて1つの大きな岩になったものも指します。
日本の国歌「君が代」にもこの言葉があります。
さざれ石の 巌(いわお)となりて
巌は大きな岩という意味なので、さざれ石が長い年月をかけて集まりやがて大きな岩になるということです。
人の気持ちの持ちようも、「さざれ石」が巌になっていくようなものかも知れません。
私はかつて2001年の高校二年生の時、自分自身を「こうありたい」と思う姿にすべく、気持ちの持ちようを変えようと意識したことがあります。
しかし自分自身を「こうありたい」と思う姿に変えていくのは難しく、長い期間連日意識していました。
毎日ふとした時に意識していって、少しずつ持ちようを変えていきます。
毎日の小さな石(さざれ石)が長い期間をかけてやがて巌となり、ようやく「こうありたい」と思う姿に近付けます。
なのでよく聞く「自分を変える」とか「意識改革」といったことは、簡単にできることではないです。
長い年月をかけて形づくられてきたのが今の自分です。
それを変えようと思ったら同じく長い年月、今の自分が自然とする考え方を意識して変えてあげないといけません。
大事なのは今の自分を受け止めることだと思います。
何も自分を否定する必要はありません。
今の自分を大事な土台として、そこから上積みを狙っていけば良いのではと思います。
長い人生、うまく自分自身と付き合っていければと思います。