いつものお散歩道で見つけたのはこのツチハンミョウ。
私って金属光沢の生きものが好きだな~って思う。
ハンミョウと名が付いていても、ハンミョウの仲間ではなく
調べてみると、ちょっと変わった昆虫。
このツチハンミョウの仲間は、全身が黒っぽいあい色をしていて、
大きなアリのようにも見えるが、おなかが長くて大きい。
羽が退化していて飛ぶことができず、地上を歩き回っている。
このときも地面を歩き回っていましたが、動作は鈍い感じ。
また、オスのしょっ角は途中が太くなっているのでこれは♀タイプ。
このメスのおなかがとても大きいのは、4000個くらいの卵が入っているため。
春になると土の中に卵を産み、かえった幼虫は花の上に登って、
ハナバチの体に取り付き、ハチの巣にすむ。
その確率がかなり低いので、成虫になれたものはかなりの幸運。
幼虫はハチが集めた花粉などを食べて育ち、
秋に成虫となり、そのまま冬をこす。
また、ツチハンミョウの仲間は、体からカンタリジンという
強い毒のある黄色い液を出し、中国ではこの毒を暗殺用に使ったと言う。
膚につくとかぶれるらしいが、私は写真を撮っただけなので
ちっとも怖い気はしなかった。
幼虫はイモムシが途中で蛹のようになりその後、またイモムシに戻り
最後にほんとうのサナギになるなど変った生態をしている。
前に死体を見たことがあるが、生きて動いているのは
初めて見た。生きものは生きて動いている姿が一番美しいと思う。