しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

ヒミズ。(5/16*火)

2006-05-16 | 生き物大好き!
医王山を歩いていて見つけたのがこのヒミズの死体です。
日頃はあまりお目にかからない生き物です。
ヒミズの死体を見るのは5回目くらいで
いずれも落ち葉の多い場所でした。
死因は解りませんが、前日の雨で体が濡れていました。
ネズミのようにも見えますが、ヒミズはモグラの仲間です。
しっぽがかわいいモグラです。地表近くの腐葉土などに
トンネルを掘りミミズや昆虫を食べています。
地下を掘るモグラと比べると手がとても小さいです。
太陽にあたると死んでしまうので“日見ず”というとか。
最初見た時は、毛が黒くてビロードみたいのが印象的でした。
さすがモグラで鼻が長いのが特徴ですね。
死体を見ても可愛いと思うので
生きていたらもっと可愛いに違いありません。

サンカヨウの花。(5/15*月)

2006-05-15 | 植物大好き!
医王山で出会った植物の紹介をします。
この花に会えると深山に来たなぁ!と思われる方も多いのでは。
医王山を歩いて1時間半ほど経った頃、この花に会いました。
周りは山々と木々に囲まれた場所。
大きな葉から茎が伸びて白い花が咲く様は
清楚だけれど、とても個性的に見えました。
こんな風景に会いたくて、山に来るのかもしれません。

周りではサンショウクイが
山椒喰ってしぶ~い“ビリリビリリ”と賑やかに鳴いていました。
続けてイカルのよく通る声が聞きなしの“おきく27”
(お菊さんは27才の意。鳥の声を人の言葉に置き換えることを
「聞きなし」といいます)と聞こえてきました。

医王山へ。(5/14*日)

2006-05-14 | 自然大好き!
朝起きて、山へ行く用意をした。
今日は娘たちと医王山へ行く約束をしていたが
お天気が怪しかったのでちょっと心配したけれど回復に向うらしい。
山に着くと、曇り空で山頂あたりは霧が出ていた。
山菜採りの人も多く、山の小さな駐車場は満車。

歩き始めると山々の緑が美しい。
平地ではとっくに散った桜が霧に濡れて咲いていた。
ショウジョウバカマも満開。スミレも満開。残雪が所々に残っている。
途中、マガリタケ(小さな竹の子)を見つけてそれを袋に入れながら歩く。
時々、ヤマドリのホロ打ちがすぐ近くで聞こえる。
まるでバイクの音みたいね!と子どもがいう。
カケスの姿やヒガラの姿を見ながら歩くと
ウグイス、ツツドリ、イカル、キビタキ、サンショウクイなど
いろんな鳥の声が聞こえてくる。
いつもと違う道を選んで歩いてみると
小さな池にクロサンショウウオの見事な卵があった。
ヒミズの死体やカミキリムシの勇ましい姿にも遭遇!
カジカガエルのひょうきんな鳴き声を聞きながら
大池に降りると、ノジコが空に向ってさえずっていた。
その声を聞きながら、ゆっくりお昼を食べて大池をのぞくと
ひも状の卵塊がたくさんあった。ヒキガエルの卵だろうか。
大きなタニシに感激しているのは小学生の娘。
もちろん見ているだけでは我慢できずに池に入って遊んでいる。
景色のいいところで休みながら、帰りの山道を登った。

たくさんの生き物たちが息づく山の中、今日の目玉はノジコとアオゲラ!
そして何故か猛禽のチョウゲンポウを追いかけていた
小鳥のサンショウクイに出会ったことだろうか。
新緑の山の空気を思いきり味わえた春の医王山。
こんな時間はとても大切にしたいと思う。
また来ようね、と約束をして山を降りた。
(写真は、クロサンショウウオの特徴的な丸くて白い卵塊)

美大を目指して。(5/13*土)

2006-05-13 | アート大好き!
娘の高校の美術後援会の会長を引き受けていたので
今日は最後の会長の役割で、総会に出席してきた。
娘はもうこの春からデザイン工芸の大学生活を満喫!
そんな道に進めたのもこの高校での実技の積み重ねが
大きな力となったように思う。

今日は生徒たちの日頃の実技の様子を
親たちにも公開ということで鉛筆デッサンや
石膏デッサン、粘土での模型づくりを私も一緒に見学した。
私はこの生徒たちの成長していく作品づくりを見るのが
とても楽しかった。今日も課題で仕上げたポスター作品
の展示をとても楽しんで見せてもらった。

頑張って制作しているエネルギーは、
見ているだけでもこちら側に伝わってきて
私のエネルギーにもなっていく。
美大を目指して真剣に切磋琢磨していく
生徒たちの姿はいくら見ていてもあきない。
そして、私がこの道に進んだ原点を思い出させてくれる。

子犬のロン。(5/12*金)

2006-05-12 | 生き物大好き!
子犬を飼ったから見にきてよ!
友人から先日そんなメールをもらったので
昨日近くまで行ったついでに会いに行った。
生後1ヶ月半の子犬、名前はロンとつけられた。
写真を写すと、にっこり笑ってくれた。
もう構ってほしくてたまらずに
転がってくっついてくる。
クマかキツネのようにかわいい!
ここの友人宅の息子に顔がそっくり!だと思った。

『一つ欲をいえば、目がもうちょっと大きかったら良かったなぁ!』
と私がつぶやくと『あら、目が大きい犬は
気が小さくてうるさく吠えるからだめなのよ!』
と友人が言った。『へぇ~、そうなの!』そういえば、
昔飼っていた我が家の犬は小心者だったな。
コロコロころがってせわしなく遊ぶロンを抱き上げて、
口の匂いを嗅ぐと子犬独特の甘い匂いがした。
『子犬のこの匂いが好き!』と、クンクン犬の匂いを嗅ぐ
私を見ていた友人が『何してるの?』と隣で吹き出した。

カキドオシ。(5/11*木)

2006-05-11 | 植物大好き!
昨日の画面で間違えて載せてしまったのがこのカキドオシです。
どうですか、似てますか?
カキドオシの花の中心の模様は濃い紫ですが
トキワハゼの花の中心の模様には黄色が入っています。
そして、似ているもう一つのムラサキサキゴケは
トキワハゼに似ていますが花全体が
もう少し濃い紫色で地面を這うように延びます。
私の間違いで一緒に覚えてくれましたか?(笑)

トキワハゼ。(5/10*水)

2006-05-10 | 植物大好き!
今週は今日の午後からずっと雨が降るらしい予報。
朝から晴れ間が広がっていたので、これを見過ごす手はなく
仕事の合間にいつもの山道をお散歩!
八重桜が散って地面がピンク色。
元気に集団で咲いていたのはこのトキワハゼの花たち。
ムラサキサキゴケと似ているが地面を這ってのびる
ムラサキサキゴケに対して、こちらのトキワハゼは上に
蕾をもってのびていく。カキドオシの花も似てますが
よく見ると花の色が少し違います。
(最初、カキドオシの写真を間違えて
載せてしまいました。ごめんなさい!)
急に暑くなった日、初めてハルゼミの声を聞いた。
渡ってきた夏鳥のトラツグミの声も聞こえた。
糸にぶら下がるアオムシや動き回る虫たちが沢山いた。
子育て中のシシュウカラやヤマガラが忙しそうにエサを探していた。
季節は少しづつ動いています。

すみれの花。(5/9*火)

2006-05-09 | 植物大好き!
我が家のプランターにいつの間にか住み着いたこのすみれ。
花の色がちょっと変わっています。
自分で植えた覚えがないので、
どこかから種が混じってきたのでしょうか?
大きさも野山のすみれよりちょっと大きくて
2cm×2.5cmくらいの花の大きさです。
葉は光沢があり、お陽さまがあたるときらきらします。
山の畑で小さな白い花のすみれと紫色の花のすみれを見つけたので
3種類のすみれの寄せ植えにしました。
山ですみれに会うとうれしい!
家の前にすみれがいるとこれもやっぱりうれしい!
いつまで咲いていてくれるかな。

押し寿司。(5/8*月)

2006-05-08 | 食べもの大好き!
金沢の家庭で作られるお寿司はこの押し寿司が伝統的。
押し寿司作りが好きな私は時々さぁ~作るぞ!と気合いを入れて作る。
今回、能登島でこの押し寿司を作ろうと
新葉のクマザサ、マスの寿司用切り身、蓮根、ショウガ
ふりかけ3種、私好みの酢などを持参して行った。
今回はマスを使ったが、アジや鯖や干しえびなど
レシピは彩りのいいものを組み合わせて自由に作る。
さっそく向こうの家に着いて寿司作り宣言!!
ご飯を炊いて、すし飯を作って材料を重ねていく。
子どもたちが匂いを嗅ぎつけて、つまみ食いをしていく。
それを追っ払いながら3段の押し寿司の出来上がり!
一晩重石をすれば次の日は食べごろ!
能登では巻き寿司が主流らしく、珍しさもあってか
みんなとても喜んでくれて、お弁当にも持っていった。
楽しい押し寿司作り。むずむずとしてきたらまた作ろう!と思った。

そら豆の花。(5/7*日)

2006-05-07 | 家庭菜園大好き!
連休の最後は、能登島のだんなさんの実家に遊びに行った。
アサリ採りやつりや山菜採りを楽しもうと
昨日の午後から出発したけれど、昨夜からずっと能登島は雨。
仕方なしに家から持っていった本を読んだり
おしゃべりしたりしていたが、お散歩でタケノコを見つけた話を
お母さんにしたら、一緒に見に行こうというので傘をさしてでかけた。
雨の中でお母さんがタケノコとノビルとセリを採ってくれた。
それから、お母さんの家庭菜園の畑へ。
お母さんは毎年そら豆を作っていて時々送って戴くが
そら豆の花が咲いているのを見たのは初めて!
雨の中できれいに“こんな顔”をして咲いていた。
いつも思うが、野菜の花はイメージしているものより
ずっと美しくて、可愛いかったりする。
このそら豆の花も個性的なべっぴんさん。
雨が降ったおかげで、今日はそら豆のお花に出会えた。

オドリコソウ。(5/6*土)

2006-05-06 | 植物大好き!
いつも歩く山道で今、シャガと一緒に咲いているのが
このオドリコソウです。花の形が笠をかぶった踊り子の姿を
思わせることから、この名がついたようです。
花がピンク色のものやセイヨウオドリコソウの黄色の花も
他で見かけましたが、この道で見るのはみんなこの白い花です。
シソ科の花らしい形をしていますが、
シソ科の花にしては、なかなか大きな花で
近づいてみると見応えがあります。
葉っぱも美しいグリーンの世界です。


白川郷、高山へ。(5/5*金)

2006-05-05 | 自然大好き!
以前から計画していたバス旅行。
今日は白川郷と高山へ遊びに行って来た。
白川郷は3年ぶり、高山へは20年ぶりくらい。
白川郷ではまだあちこちに残雪が残り、
ちょっとひんやりした空気がとても美味しい。
桜の花が満開でギフチョウがあちこちで飛び回っていた。
スミレの花やキケマンの花、ヤマブキの花も満開に近い。
展望台に登ると、雪で白い山々と合掌造りの家々が一望できて
とても迫力のあるいい風景だった。
集落では、清流があちこちに流れていて
歩いているだけでも、何だか清々しい気持ちになってくる。

次に、高山に着いてJR高山駅から町の中を散歩。
しかし、GWということもありすごい人出にびっくり!
少し町中を歩いたけれど、人ゴミに疲れて来たので
城山公園へ行くことにした。公園に向うとどこからか聞こえてくる
祭り囃子の音。行ってみると今日は地元の春祭りらしく獅子舞が出ていた。
町の子どもたちも祭りの衣装を着て頭に羽の帽子をかぶり踊っていた。
桜の咲く中を、公園の石垣に座って獅子舞とその踊りを堪能した。
帰り道、飛騨護国神社の前を通りかかると
今度は唄が流れてきて巫女さんの姿をした女の子たちの舞い姿が見えた。
先ほどの獅子舞をしていた人や子どもたちたちも
ここに集まってみんなで舞いを見ていた。
高山の町の春のお祭り!偶然、今日はその中でいい時間を過ごせた。
金沢ではもう散ってしまった満開の桜を、今日はまた思いきり味わえた日。
桜が咲いているとどうしてこんなに嬉しい気持ちになるのだろうね。
(写真は、飛騨護国神社で見かけた舞い姿)

八重桜満開。(5/4*木)

2006-05-04 | 植物大好き!
 午前中から、小学生の娘とガーデニング。冬の雪がすごかったせいで、いくつもの大切にしていた植物が枯れてしまった。花つながりの友人も、今年の春は思い切って整理するしかないね~と言っていた。古い鉢植えから取り出した花の苗木などを、新しい鉢植えに植え替えていく。最後の仕上げに、新しい鉢植えにマツバボタンの種を蒔いた。細かな銀色のこの種が子どもの頃から好きでよく種集めをした。この種から芽が出て、鮮やかな花が咲くのがあの頃不思議で信じられなかった。

 お昼すぎにようやく、少し鉢植えたちを整理できて、二人で近くの山へお弁当持参のランチ。今日は他のみんなは仕事や用事でお出かけなのだ。ランチの後は、敷物をしいて寝転んで持って来た本を読む。5ページくらい読んだところで少しお昼寝してしまった私。娘に起こされて山道のお散歩。八重桜が今日は満開。まるでティッシュで作ったようなふわふわの見事な八重の花だった。娘は途中で見つけたアケビのツル採りに夢中!

 それから神社で休んでいると、話し声を聞きつけた宮司さんをしている友人がやってきた。鳥談義や花談義をワイワイとして楽しい時間。今度、メダカをもらう約束をした。帰り道、たくさん咲いているシャガの花の可愛さに娘は感激していた。川のほとりを歩くと、遠くの山が頂きに雪を抱えて美しい。休日は遠出をしなくても、こんなにステキな場所がある。自分の地域を愛するには、まずは歩き回ること。地球を愛するとは、自分の地域を愛すること。最近いろんな出会いがあって、それがよく理解できるようになってきた。

映画『六ヶ所村ラプソディ』(5/3*水)

2006-05-03 | 映画大好き!
 最近は特にノンフィクションの映画やドラマ、ドキュメンタリーものが好きだ。真実の中にこそ自分の道しるべとなるものがひそんでいるような気がするから。知り合いの一人が平和映画祭を高岡で主催した。選ばれた5本の映画は、映画好きの彼ならではの厳選された素晴らしい映画ばかり。昨夜は前夜祭で、その中の1本『六ヶ所村ラプソディ』を観て来た。この映画は2年間にわたる撮影の時間を費やされて撮られたドキュメンタリー映画。監督は映画『ヒバクシャ』を作った鎌仲ひとみ監督。映画『ヒバクシャ』ではイラク戦争で使われた劣化ウラン弾により、子どもたちが白血病にかかり死んでいく状況が撮られている。今回は、この劣化ウラン弾をたどっていった先に、この六ヶ所村の核再処理工場があったという。
 今、日本では青森の六ヶ所村で核再処理工場が稼働しようとしている。核の再処理の技術は非常に難しく、そして原発以上に危険をともなうもの。今これを試みようとしている国は世界で日本だけ。イギリスもこれを試みたが、事故を起こし断念。六ヶ所村では、この再処理工場を作る計画に最初多くの漁師や農家の人たちをはじめとする市民が反対したが、大きな権力とお金に屈して、賛成派に回っていく。今だに村の中で反対を訴えているのはただ一人の女性だけ。その様子を淡々とカメラは写していく。この映画を通して見えてくるのは、誰の心の中にもある人間の弱さなのかもしれない。しかし、その弱さのためにとてつもない危険なものを受け入れてしまう現実。一方では、反対派が一人になろうが、原発に頼らない生活をして、故郷を守るために再処理工場に反対し続ける女性。自分ならどちらを選択して生きるのだろう?と考えさせられる。そして、稼働が始まれば青森のこの村から放射能が必ず放出されるという現実。これは日本に住む誰もが、どこかで被害者になっていくということだ。
 そして、この映画を観ていくとこれが六ヶ所村だけの問題ではなく、日本に住む人間みんなの問題だと分ってくる。巨大なエネルギーを使う豊かさは、実は巨大な危険を同時に抱えなければ実現しないのだ。お金やものの豊かさが、決して幸せを生みだしてはいないという現実。今、求められているのはお金やものでは得られない心の豊かさなのだと思う。自然破壊や危険なものを手放してこそ、豊かな心の時代が作れるように思うのはきっと私だけではないはず。そして、エネルギーに関していえば、本当に必要なものだけにエネルギーを使えば、危険な選択をしなくてもいいのだ。日本の原発(日本の全エネルギーの33%を作っている)を全て止めれば、1991年の頃のエネルギー消費量になるらしい。「それでも全然構わない!」と、そんな選択を心の中でしている人は意外と多いように思う。ただ、このような情報が日本では表面に全く出ない理由は、マスコミ業界にも巨額のお金が流れているせいらしい。私たち市民にとっての始めの一歩は、まず『知ること!知ろうとすること!』なのだと思う。
※ブログを通してこんなネットワークを知りました。で、私もささやかながら“STOP!再処理 ネットワーキング”に賛同し参加します。興味のある方は、コメントのばいんさんの文を読んでみてね!

アケビの花。(5/2*火)

2006-05-02 | 植物大好き!
いつも歩く道でアケビの花が咲きだしました。
紫色のかわいい花です。
大きい花が雌花で、小さい花が雄花です。
春が来て、ツルが伸びると同時に花の蕾がたわわに出てきます。
しかし、実が結実するのは陽当たりに恵まれた
ほんの少しの雌花でしょう。
我も我もと手を差し出すように空に伸びていくツルは
春のエネルギーそのもののようです。