本日、入院しておりました私の愛車が3週間ぶりに戻ってまいりました。
3週間使ったレンタカーは私の車より数段新しかったので、確かにアクセルやブレーキのキレはよかったし(笑) 、ナビもついてて便利ではあったけど、やっぱり自分の車は愛着ありますからね。
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さて。
それはまだまだ暑かった8月末のこと。
その日私はちょっとした用事で三軒茶屋へ向っていた。
いつもの私なら、まず間違いなく電車で行く場所なのであるが、その日はまったく逆方向である母の元へ行く予定もあったため、一度家に帰って出直すのが面倒だった私は、母の元から回収してきた洗濯物を積んだまま、車で三軒茶屋へ向かうことにしたのだった。
苦手な (・・・というより嫌いな?) 首都高を慎重かつ緊張しつつ走り続け、3号渋谷線に入ると目的地まではあと少し。
道路は緩やかなカーブを描き、その先に若干の渋滞が見えた。
ブレーキをかけ、ゆっくりと停車した私の車の後方で、ガシャンという音と同時に衝撃を感じる。
「あ、ぶつけられた!」 と瞬間的に感じた私は、その場でサイドブレーキをひき、車の外へ出る。
前に停まっていた渋滞の列は徐々に解消され、私の車は二車線道路の右車線に、取り残されたような形で停まっている。
後続車は、ハザードをつけて停まっている私の車を避けて、左車線へと流れていく。
外へ出ると不思議な光景が広がっていた。
どこのものか分からないような大きな車の破片が転がっているものの、私の車の周辺に停まっているべきはずの相手がいない。
通り過ぎる車の窓から、 「大丈夫かー!?」 の声をかけられつつも、私はまだ事態の把握ができていない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・??
ようやく気がついた。
もしかして・・・逃げられた?! (←気がつくのが遅すぎ)
えええええっ! タッチ・アンド・ゴーーーー! かよっ!!
車の左後ろに結構なダメージを受けてはいるものの、幸いなことに自走はできそうだ。
なにより、自分自身もとりあえずは怪我がない。
相手もいないのに、路肩もない首都高の一車線を塞いでいるのは申し訳ないので、邪魔にならない場所から警察へ連絡しようと、とりあえず発進することにした。
もちろん、後で事故現場の特定ができるように周囲の写真を数枚撮影したうえ、転がっている破片まで回収する。 (←自分のかと思っていたが、相手のものでした/爆)
500メートルぐらい走ると、大橋ジャンクションへ入る分岐があり、その前に安全地帯となっている路肩がある。
そこへ停めようと近づいていくと、車が2台停まっているのが見えた。
ほかに停める場所もないので、その2台の車の前に自分の車を停める。
ふと、停まっている車を見ると 右前が破損しているその車には見覚えがあった。
その車は、ずいぶん長い間私の後ろを走っていた車で、バックミラーごしに、「後ろの車、接近しすぎ・・・・」 と危ぶんでいた車であった。
車間距離がなくてブレーキが間に合わず、咄嗟に追突を避けようと左にハンドルを切ったものの、接近しすぎていたため避けきれずに当たってしまった・・・・というところであろうか。
左に他の車が走っていなかったのはある意味幸運であったと思う。
近づく私に気がついたもう一台の車の運転手が、 「この車じゃないのーっ!?」と叫んでくれている。
パニックを起こして (多分ね) 走り続ける車を、左端に停まるよう促してくれたようである。
「いま、警察に電話かけさせてるから。 怪我はない?」
と心配までしてくれたのちにその場を離れていった方には、お礼の言葉をかけるのがやっとでしたが、この場を借りてあらためて感謝と御礼を申し上げたいと思います。
車の中で泣きながら携帯電話をかけていた女性は、悪気で逃げたわけではなさそうだが、これは事故を起こした当事者として何かの義務違反ではなかろうかと文句のひとつも言ってやろうかと思った私だが、それは警察が来てからにすることにして、とりあえず相手の名前と連絡先を手帳に書いてもらうことにした。
差し出したボールペンを持った彼女は手が震えて、字を書くのもやっとの様子であった。
怖かったんだね・・・・きっと。
ほどなく到着した警察車両の後部座席で事情聴取を受けている間、他の警察官が私の車に応急手当をしてくれておりました。 (・・・・・ガムテープ/笑)
ここまできたからには・・・・と無理やり所要を済ませてから、来た道を戻ってディーラー直行。
車は即日入院、全治3週間。
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その他の保険対応は、まだまだ続行中だが、とりあえず私を守ってくれた誠ブルーの FIT ちゃん、お帰り♪