子供の頃、春はピンク色のイメージだった。
新しい学年になったり、新しい学校に入学したり。
新社会人として、真新しいスーツに身をつつんだ頃の若かりし私は、ありきたりの言葉ながらも、春は希望に胸が膨らむ、心浮き立つ季節であったわけだ。
しかし今、満開の桜は少々切ない春を思い起こさせる。
********
満開の桜の中で母を見送ってから、今日でちょうど1年。
一周忌の法要は3月に済ませたので、今日の命日にはたくさんのお花や供物を買って仏壇に供え、私はその前で、缶チューハイを飲んでいる (笑)
昨年は、3月11日に起こった大震災の影響で、繁忙期が1ヶ月伸びたような忙しさだったのだが、 その日 は不思議とヒマな一日だった。
帰宅後、ゆっくりと夕食を食べ、お風呂に入り、髪を洗い、髪を乾かし、基礎化粧をし、 「さてビールでも飲もうかな」 と思った矢先に、病院から呼び出しがかかったわけだ。
私に身支度をさせる時間の余裕を与え、でもこれから母の元へ車で向かうことになる私に、ビールを飲む余裕だけは与えない (笑) 、絶妙なタイミングであった。
そういえば、父を見送ったのも春だった。
もう18年も前の3月24日、父の耳元で、 「もうすぐ桜が咲くよ」 とささやきながら送り出したことを、今でも鮮明に思い出す。
・・・・・・・・同じ桜の季節に、父は母を迎えに来たんだなぁ。
あれから一年。
忙しい仕事に埋没して時を忘れ、素敵な友人たちに囲まれて元気をもらい、なんとか最初の1年を乗り越えた。
きっとどこかで見守ってくれている父や母に心配をかけぬよう、これからも自分のため、そしてちょっとだけ (笑) 社会のため、大切な時間を使っていこうと思っています。
さて、明日の休みはお墓参りでも行ってこようかな。
・・・・・・・・雨らしいけど (爆笑)