3月6日(木)に市内のクリニックから70歳代半ばの男性が紹介されてきた。数日前から?の食欲不振・息切れだった。血液検査で肝機能障害(AST 278・ALT 230)があった。
内科新患担当の先生が診て、検査していた。肝機能障害は(AST 258・ALT 225・LDH 367・ALP 794・γ-GTP 576・総ビリルビン3.2)と混合性の変化だった。後で腫瘍マーカーも追加していて、CEA 112・CA19-9 1131と進行腺癌を示唆している。
腹部単純CTを行って、著明な肝転移を認めて、造影CTも追加していた。肝臓全体に肝転移と判断される腫瘤があった。胃体部から前庭部にかけて胃壁の不整肥厚があり、腹腔内リンパ節転移と腹水(腹膜播種、Schnitzler転移疑い)もあった。
進行胃癌が疑われて、翌日に上部消化管内視鏡検査を行った。胃体部から前庭部にかけて全周性の不整隆起を認めた。内視鏡医は肉眼型として4型か5型と記載していた。(生検3か所)
担当の先生から相談された。治療の可能性はともかく、クリニックの先生の関係者ということで、いったんは高次医療機関に紹介する必要がある。(化学療法もしないと思われるが)
クリニックの先生に紹介先を直接伺った。消化器病センターのある病院を希望されたので、そちらに紹介となった。診療情報提供書には、緩和ケアとなった時は当院で診ます、と記載されていた。