なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

しばらく入院で

2012年03月26日 | Weblog
 70歳台後半の男性。肺炎で入院した、かかりつけの病院で肺結核と診断された。結核病棟のある病院(他県)へ紹介入院となり、3か月後に排菌しなくなったので退院になった。
 かかりつけの病院の医師と患者の娘との間で、もめたらしい。その娘というのは大学病院の看護師をしているそうで、担当医を怒らせるようなことを言ったのだろうと思ってしまう(中年の大学病院の看護師と聞いていい印象をもたないのは偏見ですが)。
 退院後は、その病院には行きたくないというので、呼吸器科のある基幹病院の呼吸器科の外来通院となった。外来受診時に状態が悪そうに見えたらしく、そのまま入院となった。しかし入院させてみると、認知症で勝手に歩き回って、食欲も良好で入院させるほどではないとわかった。入院を継続したいという家族の希望もあり、当院へ入院依頼がきて、転院となった。
 数か月寝込んで下肢の筋力低下があるのに、認知症があり、一人で歩き出してしまう。転倒すれば大腿骨頸部骨折を起こしそうだ。やむなくベットに体幹抑制され、一見ふつうにベットに寝ているあるいは座っているが、じつは動けないという状態で過ごしていた。施設で十分なのだが、排菌していないとはいっても肺結核の薬を飲んでいると受け入れる施設もなさそうだ。家族も自宅に引き取る気がない。抗結核剤がやめられるまで、入院にするしかない見込みだ。
 
コメント
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