呼吸器科の先生から、非結核性抗酸菌症の89歳女性のことで相談された。腎臓内科に通院していて、昨年から非結核性抗酸菌症が疑われていた。今年になって陰影が少しずつ増加してきていた。呼吸器科に回されたが、常勤医ではないので入院する時は内科で頼みたいとは言われていた。患者さん自身は意外に元気だった。年齢的に治癒は難しいということだ。労作時に息切がする。一人暮らしというので、入院で抗菌薬を投与してみることになった。連れてきた娘さんには、見込みとしてきびしいと伝えた。娘さんとしては治療結果がどうというより、とりあえず入院させてもらえるという点で喜んでいた。
78歳女性は5年前から多発性骨髄腫で治療していた。抗癌剤治療は中止となり、貧血に対する輸血だけになっていた。体力的にきびしくなり、今日は予約日だた患者さんは入院のつもりで受診した。外来で診ていた腫瘍内科医(大学病院から応援)が夫に話をして、急変時はDNRの方針で入院治療をすることになった。
基幹病院呼吸器科からの紹介で、緩和ケア目的で当院に転院した肺癌の70歳女性は、1か月半経過していた(急変時はDNRの方針)。一昨日から全身状態が悪化して、昼前に夫と娘に改めて時間の問題と伝えた。今晩かもしれないと思って、家族には夕方までいて、その後は病院にいてもらっても自宅待機してもいいと言った。今晩か明日の朝方かなと予想したが、夕方に心肺停止となってしまった。
昼の薬剤メーカーの説明会の時、大学病院呼吸器科から電話が来た。現在大学病院に入院している肺癌の患者さんの緩和ケアを頼みたいという。在宅酸素で退院して、少しは外来通院で診られそうだが、そのうち入院治療が必要とお願いされた。来週の内科新患を受診してもらうことにした。しばらく緩和ケアがなかったが、ここにきてまた増えてきた。