なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

結局消化器科で入院

2014年05月13日 | Weblog

 66歳男性が食欲不振で受診した。胃潰瘍の既往がある。ただし昨年首都圏の病院で胃潰瘍瘢痕と言われたそうだ。嘔気や腹痛はなかった。受付としては、消化器科の新患した。どうも、年齢の割に理解力が低下している。頭部CTをとると、多発性ラクナ梗塞が散在して、前頭葉の脳萎縮も目立った。さらに胸部X線・CTで左肺に空洞性病変があった。

 肺結核の疑いということで、今日基幹病院の呼吸器科に紹介したが、食欲不振とは関係ありませんという返事で、あっさりと帰された。そういわれると、古い病変の可能性もある。昨日から内科に相談されていたが、今日はまず胃の検査をして、特に問題がなければ内科で引き取って経過をみますと伝えた。さっそく内視鏡検査が行われて、胃角部小彎に大きな出血性胃潰瘍があった。まあ、これでは食欲が落ちてもしかたない。昨年胃潰瘍瘢痕と言われて、内服継続という話だったので、おかしくなってしまった。薬はきちんと内服していないことが判明した。結局消化器疾患ということで、消化器科に入院した。内視鏡的止血処置を要するほどではなかった。念のため生検もされた。

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