昨日入院した多臓器不全の83歳男性は血圧は100前後で推移していた。尿量が昨日から今日までで100mlしか出ていなかった。今日は午後までで400ml出ているので、腎機能の改善が期待できそうだ。症状と検査値からは横ばいと判断された。数日粘っていると、何とかなるかもしれない。
アルツハイマー型老年期認知症で在宅介護をうけていた83歳女性は、1か月前から誤嚥性肺炎で入院している。両側肺炎が軽快してきて経口摂取を開始した。なかなか進まなかったが、それでもなんとか食べていた。途中でCDIの症状が出て、フラジール内服でそれも軽快してきた。今朝突然全身痙攣が出現した。セルシン注・ホストイン注を行って治まったかと思われたが、また痙攣が始まった。抗痙攣薬はある程度効いているはずだが、断続的に痙攣が起きた。頭部CTでは頭蓋内出血はなく、明らかな脳梗塞もなかった。脳萎縮と脳室拡大のみだった。神経内科医は学会出張で不在だったが、たまたま神経内科新患外来があり、応援医師が来ていたので、相談した。麻酔かけるしかないですかねえという。アルツハイマーだけでも痙攣をきたすことはあるということだった。基幹病院神経内科の先生に連絡して、転送して診てもらうことになった。内科再来を診ていたので、救急車の同乗は内科の若い先生にお願いした。向かった病院に着いた頃には、痙攣が治まっていたという。そのままホストインの維持量で治まれば、数日で当院に戻ることになるだろうか。
先々週に甲状腺機能低下症の治療を中断して、甲状腺ホルモンが感度以下になった83歳女性がクリニックからの紹介で内科に入院していた。担当の若い先生がLDHの上昇から悪性腫瘍の検索として胸腹部造影CTを行った。両側副腎腫大を認め、均一に造影増強されていた。さらに両側腰背部皮下に5cmと3cmと3cmの腫瘤を認めた。肺や腹腔内には腫瘤を認めない。放射線科の読影としては悪性リンパ腫疑いとあった。皮下腫瘤は本当にすぐの皮下なので生検は容易だろう。外科で生検してもらって、組織像をみて今後の対応を検討することになった。これまで見たことのない腫瘤の組み合わせだった。
三人とも83歳だったが、まあ偶然ですね。アマゾンに注文したザ・タイガース(GS)のベストアルバム(CD)が届いた。沢田研二のベストアルバムを買うかどうか考え中。