なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

発熱が続く

2017年08月16日 | Weblog

 土曜日に不明熱?として紹介されて入院した70歳代前半の女性は、入院後も発熱が続いている。

 整形外科クリニックで3回膝関節の穿刺を施行されていて、入院した日はそれほど腫脹・熱感が目立たなかった。月曜日熱感があり、火曜日に整形外科で穿刺してもらった。関節液は細菌(ー)・結晶(-)・白血球(2+)で培養も出してもらった。夜間に39℃の高熱が出たが、悪寒戦慄はなかったという。今日は膝関節の熱感はなさそうだ。血液培養も2セット提出した。

 心エコー(経胸壁だが)では明らかな疣贅はなかった。心雑音はなく、手足や結膜に心内膜炎を示唆する所見はなかった。外注検査の結果が意外に早く出ていた。抗Scl-70抗体強陽性・抗セントロメア抗体陰性・抗U1-RNP抗体わずかに陽性で、あまり根拠なく提出した抗MPO-ANCAが陽性で、抗PR3-ANCAもわずかに陽性になっていた。入院時の尿所見は正常で、BUN・血清クレアチニンの上昇はない。

 今はNSAID(セレコックス)と湿布と発熱時のアセトアミノフェンで経過をみているが、リウマチ膠原病科のある病院に紹介した方がよさそうだ。選択肢はあまりないが、どこにしようか。

 

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