なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

骨髄腫

2017年09月09日 | Weblog

 

 先日内科の先生に、90歳女性のことで相談された。骨髄腫で血液内科に紹介するつもりと言う。治療の対象になる気はしなかったが、一度は専門医に診せて家族に説明してもらう必要があるので、その方針でいいと思う。骨髄穿刺をするのかどうかも含めてお任せだ(たぶんしないだろう)。

 4年前に脳梗塞になり、その後施設に入所した。今回は咳・痰が続いての受診だった。炎症反応は軽度だが、CTで見ると右肺に気管支に沿って若干陰影があるように見える。つまり、受診のきっかけは気管支肺炎で、たまたま血液検査と胸部X線で骨髄腫も発見されたことになる。

 胸部X線で右肺のぼやけた円形の陰影が指摘された。胸部CTで見ると、それは右第4肋骨の溶骨性腫瘤の陰影だった。放射線科の読影レポートにはPlasmcytoma疑い(!)とあった。血清蛋白は9g/dlと高値で、血清免疫電気泳動はBence-Jones型蛋白(λ型)が陽性という結果だった。

 今回の気管支肺炎は抗菌薬投与で軽快して退院可能となっていた。これも一種のincidentaloma?。

 

 

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