2月20日(木)の呼吸器外来(大学病院の医師担当)に、地域の基幹病院呼吸器内科から間質性肺炎の80歳代半ばの男性が紹介されてきた。
虚血性心疾患・高血圧症などで市内の内科医院に通院していた。息切れの症状があり、2024年9月基幹病院循環器内科に紹介された。肝動脈CTでは冠動脈3枝に著明な石灰化はあるが、治療対象になるものではなかった。
CTの肺野条件で両側肺野に間質性肺炎像を認めて、11月に循環器内科から呼吸器内科に紹介となった。特発性肺線維症/UIPと診断されて、12月から抗線維化薬のニンテダニブエタンスルホン酸塩が開始された。
処方開始で特に大きな有害事象はなく、6分間歩行試験で酸素飽和度が90%を下回らないので、在宅酸素療法の適応はないとなっていた。(実際は歩行すると、休み休みにはなる)
当院の呼吸器外来で治療継続となるが、診療情報提供書には「超高齢者(正確には超ではない)で精査加療の適応は乏しく、今後は経過観察および増悪時の緩和的入院対応が必要になると予想する。高次医療機関の当院ではなく、貴院での対応をお願いさせていただきたい。」とあった。
家族がそれでよければ問題ないが、家族への説明の有無は記載されていなかった。
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