昨日の当直は外部の先生(バイト)だった。午前0時過ぎに呼吸困難の92歳女性が救急搬入されて、両側肺炎があるという。酸素6L/分投与で酸素飽和度が保たれていた。
当面の指示を出してもらって、午前9時に病院にき来た。病室(重症個室)に行くと、ちゃんと会話はできて、認知症はなさそうだ。ふだん通院しているクリニックから降圧薬3種類と抗凝固薬(イグザレルト)が処方されていた。心電図は正常洞調律で、発作性心房細動なのかもしれない。糖尿病薬も3種類出ていた。
白血球数増加・CRP上昇がある。BNPは高値だが、現在心不全の影響が強く出ているとはいえない。迅速検査で尿中肺炎球菌抗原が陽性だった。肺炎球菌ワクチンは受けているが、23価でカバーしていない肺炎球菌かもしれない。セフトリアキソンが開始されていたので、継続することにした。
この方は山間の町でひとり暮らしをしている。真夜中に呼吸困難となって、ALSOKのボタンを押していた。駆けつけたALSOKの方が家族に連絡して、救急要請となった。朝方までそのままだと危なかったかもしれない。これはALSOKの高齢者向け緊急通報で、「HOME ALSOK みまもりサポート」だ。月額2940円で、これで助かれば安いもの。
この会社は綜合警備保障で、ALSOKはALways Security OKの略だが、これは英語としては正しいのか。ちなみに当院の警備はセコム。