火曜日に87歳女性が救急搬入された。前日の朝に自宅でふらついて転倒したそうだ。その後歩行できなくなり、這って動いていたが、動けなくなり、左側臥位で翌日まで過ごしていた。
住所は隣の市内で、市内の病院など6か所の病院が受け入れ困難で、当院の救急当番の先生が受け入れて搬入されている。意識は清明だった。
画像検査で骨折はなかったが、左肩・左大転子部・左下腿に表皮剥離をびらんを認めた。入院で経過をみることになったが、びらんが広がって、表面に膿がたまって周囲の発赤を伴っている。すっかり皮膚軟部組織感染症となっているのだった。
統合失調症の患者さんが1週間横臥したまま動けなくなって、仙骨部の深い褥瘡を形成して現在も入院している。それに比べると約1日の横臥だが、筋原性酵素も軽度だが上昇している。褥瘡に急性という表現があるかわからないが、急性褥瘡?。
夫と二人暮らしだが、夫は横臥したままなのを見ていたのだった。親戚の方が、電話で連絡がつかないことから直接自宅を訪問した。倒れているのを発見して救急要請してくれた。エアコンはつけていないので、室内は高温だったという。
糖尿病で通院している66歳女性は、昨年から整形外科外来に通院していた。腰椎L4/5での脊柱管狭窄症があり、左下肢の痛み・しびれがあった。
火曜日に整形外科外来を受診して局注の処置も受けたが、痛みがひどいので入院させてほしいと内科外来にやってきた。整形外科でまた局注をした。
整形外科としては保存的に経過をみるだけなので入院はちょっとという。内科入院として、整形外科は外来治療の形で治療を継続することになった。
糖尿病はインスリン注・GLP-1受容体作動薬・SGLT2阻害薬・メトホルミン(さらにツイミーグも追加)で治療している。「アイスを3つ食べました、血糖上がっているでしょう」、と言って診察室に入って来る方だった。
いかにも当院らしい入院患者さんたちだ。