なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

不明熱

2023年08月09日 | Weblog

 発熱外来を受診する患者数が増加している。前週の土曜日に入院した患者さんと、月曜日の午前中に受診した患者さんが気になった。

 月曜日に78歳男性が前日からの発熱で受診していた。この患者さんは発熱で6月5日から6月13日まで入院した(担当は腎臓内科の若い先生)。

 発熱以外の症状はなかった。肺炎はなく、胆道感染症や尿路感染症らしくもなかった。血液培養を2セット提出していたが、陰性だった。セフトリアキソン点滴静注を行って、4日めに解熱している。解熱して炎症反応も軽減して(陰性化まではみていない)、患者さんの全身状態も良くなって退院していた。

 また発熱で7月4日から7月14日まで入院している(別の内科医が担当)。やはり肺炎はなく、胆道感染症や尿路感染症らしくはなかった。血液培養2セットと尿培養(尿所見は正常域)は陰性だった。

 その時は前立腺炎疑いとして、レボフロキサシン点滴静注を行って、5日目で解熱している。CT(単純)で前立腺は軽度肥大があり、石灰化がちょっとある。血清PSA測定や泌尿器科紹介はしてなかった。

 今回は発熱外来でコロナとインフルエンザの迅速検査陰性後に、7月に担当した内科医に回された。これまで同様に白血球数は正常域で、CRPは10ちょっと(12.7)だった。レボフロキサシン内服を1週間分処方して、次週の外来予約を入れていた。

 CTで軽度に脾腫があるかもしれないが、それ以外は異常を指摘できない。抗菌薬投与に反応しているので、細菌感染症ではあるが、原因は何だろうか。

 

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