今日は感染管理の院内勉強会があり、インフルエンザの話をすることにした。
外部から講師を招くと講演料が発生するので、自前でやるように、といわれている。
以前は、大学教授10万円・准教授7万円・講師5万円という決まりだった。大学以外の病院の先生だと、それのどこ辺に相当するかで決めていた。(たとえは准教授相当なら7万円など)それに交通費が加わる。
「感染管理」と「病院安全」では年に2回は院内勉強会を開くことになっている。「安全」の方は、無料で入手できるDVDを持ってきて週に何回か会議室で流して、都合のいい時に視聴することにしている。
「感染管理」の方はCareNeTVのDVDを流したこともあったが、研修医向けなので、病院職員には面白くない。仕方なく、講演で呼びたかった先生の著書を当方が読んで要点だけお伝えする、ということにしている。
勤務時間内に行うので、見に来れる職員はほぼいない。ICTのメンバーがお付き合いで見て、あとはDVDにして適当に視聴してもらうことになる。
今回は「インフルエンザ診療ガイド2023-2014」(日本医事新報社)菅井憲夫編著にした。(うすい本なので5回読んだ)そのままだと面白くないので、医学用語の語源などの小ネタを入れたりしている。
内科学会雑誌の内科100年のあゆみにインフルエンザの歴史が載っていた。その「はじめに」の部分がわかりやすい要約になっている。
突然我々の前に現れるインフルエンザは、狭い地域からより広い地域、県・地方・国を越えてその流行はあっという間に広がり、学校や仕事を休むものが急増し、当直医は休む間もなくなる。
内科領域ことに高齢者を扱う施設では肺炎の入院数が増え、小児科では熱性痙攣・脱水・脳症の入院数が増加する。
我が国のインフルエンザの流行状況は、毎年11月頃に小流行があり、年末年始で一時減少するかのように見えるが、年明けとともに大きな流行となり、4~5月にかけて減少していくというパターンである。
しかしその規模の大小、ピークの時期などについては、その年によって異なっている。
日本内科学会雑誌 創立100周年記念号 第91巻第10号・平成14年10月10日
国立感染症研究所感染症情報センター 岡部信彦先生
小ネタというのは、こんなスライド
抗ウイルス薬には、「ウイルスvirus」の「ビル-vir」がつく
コロナの薬
レムデシビル(ベクルリー)
エンシトレルビル(ソコーバ)
ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド)
モルヌピラビル(ラゲブリオ)
抗インフルエンザ薬
ノイラミニダーゼ阻害薬 (-amivirまで同じ)
オセルタミビル(タミフル)
ザナミビル(リレンザ)
ラニナミビル(イナビル)
ペラミビル(ラピアクタ)
RNAポリメラーゼ阻害薬
バロキサビル(ゾフルーザ)
ファビピラビル(アビガン)