5月6日(月、振替休日)は日直だった。午前8時に病院に着くと救急車が来ていた。前日の当直だった別の内科医が受けていた。
患者さんは隣の市内にある施設入所中の86歳男性。認知症で抗精神薬(クエチアピン)と抑肝散が処方されているが、身体的にはADL自立だった。
前日に転倒して当番医(整形外科)を受診して恥骨骨折と診断されていた。その日の午前6時ごろに一過性意識消失?と嘔気があり、市内の病院に救急搬送された。搬送後も嘔吐があり、下腹部に圧痛があることから当院に紹介されていた。
腹部CTで見ると、恥骨骨折と腹壁血腫があった。血液検査でHb9.5g/dlと低下していた。簡単な会話は可能で、自覚症状は把握できる。
整形外科の問題かというと難しい。担当する診療科がどうなるかという問題はあったが、地域の基幹病院に連絡していた。受け入れは難しいという。確かに出血が続くと、放射線科のインターベンション(塞栓術)になる。県庁所在地の病院2か所にも当たっていたが、受け入れは難しかった。
なにより患者さんがさらに搬送されるのを嫌がっていた。家族にも連絡をして、当院で経過をみて、対処できない時は改めて搬送を考えることになった。