ステイホームにもしびれがきれ、夜ふらっと外に出て書店に入って目についたので買ってきた。1日であっという間に読めた。中身が薄いような気がする。
ヤフーをここまで大きくした人だとは知ってたし、ならずもの、などというタイトルからもっと波乱万丈の人生かと思いきや、読んでも読んでもどんな人だったのか分からない。
別荘とかクラッシックカーとかの巨額ではあるが個人的な趣味の買い物の逸話が続き、作者が何度か評しているように、ただの「成金」としか思えない。
買い物の原資の資産をどのように貯めたのか、を知りたいのだがヤフーのストックオプションで億万長者になった、としか書いてない。
要は筆者が対象に迫れてない。上っ面をなぞる事しかできていない。
もっと企業小説として、ビジネスマンとしての井上氏の手腕と彼が集めた多士済々の面々が時代の波に乗りながら、ヤフーを大きくしていく物語が読みたかった。
色々不満がうかんでくる読後感だった。
1870円は高い。