オーストリーの至宝ともいえる葡萄「グリューナーフェルトリナー」。若いうちは酸が強くミネラルの強さに「旨みは何処?」と聞いてしまいたくなる感じがあります。勿論、それでも美味しいワインです。
しかし、ヴァッハウ地区のスマラグトと呼ばれる最上級のものは、寝かせることで素晴らしい品格を身につけます。酸というのは基本的にスマートな感じを与えますが、数年を経て幅の広さが出てきます。香ばしさも備えます。
若いうちは例えば貝料理でもマリネに合ったと思いますが、熟成すると貝にキノコソースを合わせても合います。燻製の香りにもOK。甲殻類など最適かも知れません。
今月は2003年のものが12本だけ入っています。6年を経てオーストリーの至宝がどう成長したか、確認してください。