ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

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 樋口誠

ルイ.ジャドの特徴

2009年12月15日 03時00分27秒 | ワインの事

今月はルイ.ジャドのワインを沢山使っていると言う話は書きましたが、一体その特徴は何処にあるのか?などと難しいことを書ききる自信はありません。が、多分そうだろうと思っていることがあるので・・・・・

最近のワインはいわゆる「低温発酵」が主流です。発酵による温度上昇をタンクを冷やすなどして制御し、揮発酸の生成や荒いタンニンの抽出を抑えることが出来るのです。しかしジャドではそれをしない、と聞きます。つまり、成すがまま、です。すると発酵温度は徐々に上がっていく中で複雑な風味が生まれます。また若干の揮発酸なども生成され、香りに特徴がもたらされます。

それを良し、とするか否かは醸造家の方向によるのでしょうが、私は「良い感じ」と捉えています。白は若い内から熟成香に近い香りを持ちますし、赤は熟成に耐えるタンニンも身につきます。逆に言うと若いうちは「荒さ」が目立ちますが、熟成すると「チョイワル親父」的な魅力が現れるのです。

それを知ってか、ジャドはいつもバックヴィンテージを定期的に出荷します。「熟成してからのほうが旨いよ!!」っていうメッセージを出荷によって出しているのでしょうね。

今月来月とジャドのチョイ古めの1級、特級のワインが開いていますので、是非体験してください。