ワインの甘辛表示ですが、漢字で書くと実は判りにくいかもしれません。何故なら甘口は良いとして「辛い」ワインって無いですよね。日本酒でも「辛い」ものはありません。
つまり糖度の在る無しで「甘くない」ものはあっても「辛い」例えば塩辛さ、唐辛子の辛さ、わさびの辛さは無いのです。日本酒などで良く使う「端麗」というのはいい表現ですね。
英語では辛口はDRY、フランス語でSEC。英語で辛いというときはHOTとかを使うわけですから、辛いというニュアンスではないのでしょうね。
ちなみにEU圏では1㍑あたりの残糖が4g以下の場合は無条件で「辛口扱い」、酸が多い場合9g以下でも「辛口扱い」です。シャンパンの場合BRUTが辛口を示すのですが、これは結構残糖があります。
レモン果汁を甘いと言う人は少ないと思います。果汁ですから当然糖度は結構ありますが、ワインも酸のある飲み物ですから若干の糖度はむしろ必要なのかもしれませんね。
また、それとは別にアルコールも甘さを感じさせたり、香りも甘さに強い影響を与えるということも重要です。糖分はないのに甘い、とか、さっき飲んだ時は辛いと思っても酸の強いワインのあとだと甘く感じる、とか。
ちなみに本当の甘口は明らかに糖分がありますが、合わせるデザートによっては甘く感じないこともあります。これは食事の締めくくりとしては間違えたくない選択ですのでご相談ください。