昨日は葡萄の呼び名が地方によって異なることがある、と言うことを書きました。それでお客様の要望を自分の店の在庫に当てはめてお勧め出来る、とも書きました。
けれども、名前が変わるぐらい同じ葡萄とは思えない出来上がり、と言うこともあります。
例えばイタリアワインの王と呼ばれるピエモンテ州のバローロはネッビオーロと言う葡萄から造られます。力強く酸、タンニン、ミネラルの構成がギッチリした強いワインです。お隣のロンバルディアではキアベンナスカと呼ばれ、これはどちらかと言うと優しく、「スフルツァート」=陰干しして人為的に濃縮する方法で力を与えています。南仏のシラーは胡椒のようなスパイシーさと適度な酸が特徴ですが、オーストラリアではシラーズと名を変え、アメリカンオーク由来の樹脂的な香りと味わいが個性的でフランスのそれとは大きく違って感じます。
勿論、葡萄だけが変わったわけでなく、造り方や経済が味わいを変えていることのほうが大きいとか思いますが・・・
サービスマンとしては、それも一つのお遊びとして「おんなじなのにこんなに違うんですよねえ!!」ってのもアリかなと思います。
葡萄の名前、厄介ですが面白いものです。
さてさて「パラグアイに負けるな!!」は残り2日、今日と明日のみになりました。考えれば考えるほど熱くなる試合ですが、どうぞワインとお料理で英気を養って応援してください。「パラグアイに負けるな!!」の合言葉でシャンパン800円、他グラスワイン200円引きですよ~~。お待ちしています。