ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

テイスティング

2010年08月25日 04時00分22秒 | ワインの事

ワインのテースティング。言葉としては良く聞かれるものと思います。

基本的には「利き酒」ですから、ワインを分析するわけですから、お客様が食卓でするものではありません。楽しんでいただく、それだけです。

プロ(ソムリエ、ウェーター、酒屋さん、輸入元etc)の場合は、色、香り、味わいの色々な部分をデジタルに分析し、その特徴を捉え、提供温度や使用グラス、空気接触の具合、合わせる料理、シチュエーションなどをデザインする為にテイスティングをするのです。

難しい言葉を使うことはテイスティングそのものには必要ありません。接客者なら、お客様の提供する段階でわかりやすい言葉に置き換えてサーヴする、と言うことは大事ですけれどね。

ちなみに私がテイスティングに掛ける時間は30秒もありません。コンクールなどは言葉に出して言わなければなりませんので3分位必要ですが、自分の中で把握するには30秒で充分だと思います。

先程、お客様にはテイスティングは必要ない、と言うようなことを書きましたが、覚えておいて損はありません。「このワインを料理に合わせるなら、今使う調味料はアレにしよう」とか「このワインは冷やし過ぎないようにしよう」「今日開けたら、ちょっと若すぎたので、もう一本は5年後まで寝かせよう」などなど、役に立ちます。

或いはワインショップの店員さんに、こんなワインが欲しい、という時のヒントに役立ちますね。お客様が渋いワインと思っているワインが実は標準より渋くなかったり、酸が強いと言うワインが、むしろ優しい酸であったりします。当然です。プロじゃないので、基準になる、即ち、中心点を知らないからです。気になる方は是非そむりえ亭で確認してください。