ワインを楽しむ技術?として「スワーリング」と言うのがあります。
簡単に言うと「グラスを回すこと」です。これによって中のワインもぐるぐる回るのです。
ひとによっては「ええカッコして」とか「あれはソムリエがテースティングの時にすること」とおっしゃる方もいるようですが、決してそんなことはありません。かなりのワインはスワーリングすることでいい方向に向かいます。
まず、温度です。セラーから出たばかりの赤ワインは温度は低めです。或いは樽熟の白も本来冷えすぎは禁物なのですが低めで保存しています。グラスを回すことで温度上昇を助けることが出来ます。逆に言うと、温度を上げてはいけないワインの時はしないほうがよい、ともいえますが・・・・
次に空気接触による開花促進です。これに関しては古すぎるワイン以外は殆んどOKです。白も赤もです。開けたてより空気に触れた方がよいのは大概の所、間違いありません。仮にグラスワインで先に開けていても、多少のスワーリングで劣化することはないと思います。
そして香りを持ち上げる効果もあります。中には回さなくても充分に香るワインはあります。が、たいていのワインは効果覿面、優雅に香りを嗅ぎやすくなります。
と言うことでスワーリングは効果のある方法なのです。止める必要はありません。
しかしながら食事をしている間、ひっきりなしにスワーリングをしていると温度が上がりすぎたり、酸化し過ぎたりが全く無いとはいえません。何事も「加減」が大事ですね。それよりも回している間、大事な会話が無くなったり、同席者の様子に気が付かなかったりするのは良くありません。ワインは美味しくなっても食事が不味くなりますね。
さて皆さん、美味しいスワーリングで美味しくワインを召し上がってください。コツを伝授しますよ!!