ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

2003年

2010年08月21日 03時58分27秒 | ワインの事

今年の夏の暑さは半端じゃないですね。しかし、皆さんも2003年のヨーロッパの猛暑の話は聞かれたことがあるのでは、と思います。110年振りということでした。

パリはかなりの北にある結構寒い所ですが40度にいたる暑さで大勢の方が亡くなったと言うニュースには衝撃を受けました。

ということは当然葡萄にも大きな影響があるわけです。特に涼しい産地では・・・・

つまり暑い産地は、その個性に磨きが掛かる、という考え方が出来ますが、涼しい産地では、その個性の逆の仕上がりになるわけです。

個性=酸です。例えばアルザスやブルゴーニュのワイン。或いはシャンパン。

酸の多さとそれに由来する風味があってこその産地です。

勿論、この機会に、と通常では無理なものを作ってしまえ、という前向きに考える生産者もいました。アルザスの赤をまるでボルドーのように濃い強いワインにした生産者もいます。

が、それはそれ。普段のワインではないのです。

そむりえ亭でワインを仕入れる時、基本は「らしさ」を持ったワインを考えます。お客様が、その名前のワインをショップで買って「全然違う」となると、申し訳ないからです。

しかしながら、すべてがそうではありません。時折はイレギュラーな年のものも混じります。

さて、今日はそういうワイン(シャンパン)を1本開けようと思います。

2003年のものです。ちなみに多くの生産者は2003年はヴィンテージ物を作っていません。

モエ.シャンドン.グランドヴィンテージ2003を開けようと思います。

美味しいシャンパンです。が、いつもの表情とは違います。芳醇です。丸いです。2,200円でご用意します。

1本=6杯限りの事ですので、売り切れ御容赦ください。

今年の日本より暑かった2003年のヨーロッパをどうぞ、実感してください。