昔にワインを勉強した方々は(私も含め)、ボトルの形で産地を覚える、と言うようなことを言われたものです。
ボルドーはいかり肩、ブルゴーニュはなで肩、ドイツはスマートetc・・・・
果たしてそれで良いか?というと、そんな筈はありません。
そういう事を言っていた時代は日本に輸入されるワインの多くがボルドー、ブルゴーニュ、ドイツだったから、それで仕分けして良かったのです。
しかし、今となってはワインの輸入は世界各地からであり、フランスだけでも様々な産地から、様々なタイプが存在するのです。
例えばいかり肩はボルドーのみならず、イタリアのトスカ―ナもそういうボトルが多いですし、カリフォルニアやオーストラリアも多いですね。
なで肩はイタリアのバローロ、南フランスのローヌ地方もそうです。
スマートな瓶はオーストリアやアルザスでも目立ちます。
では、何を目安にすればよいのか?
やはりラベルを読むしかありません。
産地名から味わいを推測する。書かれている葡萄品種から推測する、の2つの読み方が入口です。
しかし、私はワインを良く知っている店員の店で「こんなタイプのワインを買いたい」「〇〇という料理に合うワインが欲しい」と言うのが失敗のない買い方かな、と思います。
ラベルが読める、というのは楽しい事でもありますが、文字を頭に浮かべながら勉強するというのは美味しさが半減しますよね。
取り敢えずは「ボトルの形でワインを覚える時代ではなくなった」という事です。
どうぞ「〇〇に合うワイン」で探してみてください。