と言うと、例えば仔羊などの片面に香草入りのパン粉をつけて焼くイメージをもたれると思います。
が、ヨーロッパの料理では日本でいうカツレツの様なものを指すことが多いようです。
有名な所ではオーストリアのウィーナーシュニッツェル、イタリアのミラノ風カツレツ、フランスではパネ.アングレーズ等と言って薄切りの仔牛肉=正確にはステーキの様な肉を薄くたたきのばしたものにパン粉を付けてフライパンで焼き上げるものが主流なのですね。
で、ソースと言えば意外とサッパリとしたものが多いのです。日本でカツレツは濃厚なトンカツソースや名古屋の味噌カツが思い浮かべますが、濃い料理の多そうなヨーロッパは実際の所は違うのですね。
場合によってはレモンだけ、と言う感じです。
ま、日本では「厚く切る」のが贅沢だ、と言う観念があるのでしょうか?ならば濃厚なソースでないと味が足りませんものね。
薄くたたいた肉なら塩味ベースにレモンを絞るというのは理屈に合います。
そういった場合のワインは実は白です。
しかも酸の効いたリースリングやグリューナーヴェルトリナーなんかでやると最高です。
昨日はナント豚耳=ミミガーをパン粉焼きにしましたが、ヴィネガーで伸ばしたマスタードのみを添えてリースリングでお勧めしました。美味しいんだなあ、これが?・・・・
肉だから赤、ではない、と私はよく言いますが、その典型の料理です。
皆さんもお宅でカツレツをする時に薄くした肉でお試しください。
虜になりますよ!!
ちなみに今日のそむりえ亭ではパン粉焼きの予定がありません。折角美味しそうな話を書きましたが材料を使い切りました。飽くまでもご自宅での参考情報という事でお許しください。