シャルドネは多分白ワインの品種の中でも最も有名です。
ブルゴーニュ地方で成功し、北はシャブリ、中央部ではモンラッシェやミュルソー、或いはコルトンシャルルマーニュ等の銘酒、南はマコンなどでその名を世界に知られています。
それが他の世界、とりわけカリフォルニアのワインの見本となり、70年台頃から目覚ましいニューワールドでの登用が始まります。
おそらくテキスト代わりに使われたのはミュルソーですね。
オーク樽で熟成されたボリューミーな香りと味わいは新興国(ワインが日常的でない国々)でインパクトがあったのですね。
それとは別に辛口の白ワインの事を「〇△シャブリ」などと代名詞的に使われた悲劇の産地シャブリはシャルドネ原料であるのに、名前だけまねた国ではシャルドネは使っていませんでした。
ま、それは今では禁止事項ですから置いておくとして、多くの方にはシャルドネは樽の香りの豊かなボリュームのワインとして広まっていますね。
フランスのみならず、イタリア、スペイン、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、サウスアフリカ、チリ、アルゼンチン、そして日本でも・・・・
しかし、本来シャルドネはニュートラルな性質なんです。
逆に言うとニュートラルだからこそ、樽での熟成に逆らわないのでしょうね!!
さて今月はそんなシャルドネ、或いはシャルドネ的な樽熟の白に合いそうな料理が何種かあります。
海老の香ばしさとかプリプリの食感、海老を使ったソース、キノコの香り、クリーミーはソース、など相性は様々な所で発揮されますね。
ちなみにシャルドネは冷やし過ぎは禁物、というか温めの方が真価を出せます。またグラスも大き目で丸いグラスがあれば言う事なし!!
一時、シャルドネの樽香が敬遠された時期もありました。
しかし、使い方次第でそれも武器です。改めてシャルドネをお試し頂きたいと思います。