昨晩は珍しいワイン産地レバノンのシャトーミュザールのご当主ホシャ―ル親子を囲んでのワインメーカーズディナーでした。
そむりえ亭は前職のホテル時代も含め、初めての面白いディナーでした。
お父さんのセルジュさんの申し出で、全てのワインを全ての料理に合わせてみる、という試みで6種すべてを開始前に注いでからのディナー。
ワインの説明も最小限で、「あ、このワインはこの料理のここに合うなあ・・この料理とはあの部分がいいなあ・・・」「温度が上がってきたら、あの料理にも良いでしょ」などと言いながら、自分の造ったワインを愛おしむ姿はさすがでした。
何しろ6500年前からワイン造りをしている「最古の国」の一つレバノンの伝統を引き継いでいますから、貫録が他の産地と違うんでしょうね。
一応、私が3時過ぎにデキャンタを2度して臨んでいましたので、最初からいい状態であったのですが、時間とともにグングン伸びるワインばかりです。
最初から全部注いで、という理由は自信の表れなんですね。
しかも、大阪人顔負けのダジャレのオッサンで、「海老はエビリデイ、食べてるよ!」などと言いながら通訳を困らせていました。
レバノン。
6500年前の空気を吸いに行きたいなあ、なんて思った夜でした。