ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「目には目を、歯には歯を」という言葉

2015年11月15日 02時36分56秒 | ちょっと休憩
昨日のパリでのテロのニュースや少し前のロシアの航空機撃墜のニュース。

いずれもISISの犯行声明が出ているのですね。


何故か表題の言葉が浮かんできて「報復の繰り返しはいつまで続くのだろう」と思い、知らぬ間に意味を調べていました。


通常「やられたらやり返す」「やられたことと同じようにやり返す」のような捉えられかたをしています。

ハンムラビ法典の言葉です。

実際は逆の意味だそうです。

例えば「何かを奪われた人がいたら、町でそれを補償してあげなさい」的な博愛を持ったもののようです。


今回に限らず被害にあった人達にはお悔やみの言葉、犯行を起こしたものへは怒りしかありません。


しかし、空爆による報復などを繰り返していたら、同じレベルか「倍返し」的な報復が待っていることも簡単に予想できます。

「根こそぎ叩き潰せば大丈夫」という声もあります。

そうでしょうか?


そんなことは不可能なのではないでしょうか?


マハトマ.ガンディーは言っています。

「暴力によって得られた勝利は敗北に等しい。それはほんの一瞬しか続かない」

被害者のご家族やお仲間にとっては「成敗したい」に違いないし、私も自分がその立場ならそう思うんだろうと思います。


繰り返して億万の被害者を未来永劫増やし続けるより、ガンディーの唱える「非暴力」と「非服従」が平和へのキーワードのように思えます。


               樋口誠