ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

そのワインは高いか?安いか?

2017年03月13日 02時29分21秒 | ワインの事
「ロマネコンティは高いけど、同じDRCのエシェゾーなら日常のワイン」という人もいれば

「シャンパンはクリスタルでなければ嫌」という人もいます。

翻って「バル」と言われる形態では市販価格1000円前後のワインがメインだったり・・・



某ビールメーカーの調べによると市販価格2000円までのワインのシェアが8割

どなたかが調べた国税庁の数値(2013年だったと思います)によると市販価格5,000円以上のワインのシェアは1.18パーセント

これを見る限りでは、ま、2,000円以上のワインは高級品と見てよさそうです。

昨晩、これを書くにあたって坂本君に聞いたところ「3000円したら普通は買わない」ということでしたから「なるほど❕」です。


一昨年、昨年と私が関わった某スーパーの売れ筋は1,000円前後から安いところでは300円台。

「え~~~っ❕」という声が聞えてきそうですが、これが旨いんですね。

また昨年に国別シェアでトップになったチリワインなどは、まさに低(2,000円以下)価格の王者です。



しかし、その消費を延ばした要因は「ほぼ家飲み」だったりするのでしょう。


とすると我々のような飲食店では「家飲み」以上のワインを提供することになります。

「日常とは違う」ワインを提供するのですから、例えばそむりえ亭では1.18パーセントに入る5,000円異常のワインも頻繁に登場する訳です。

「今日は誕生日」「記念日だ」「今日は嫁に恩返しだ」と色々な理由で「ちょっと良いワイン」を飲む。


ちなみに今月来月は、そむりえ亭でも高めのワインが多めに開いています。

一杯5,200円もするシャンパン。

サーウィンストンチャーチルという銘品で市販価格は30,000円+消費税2,400円=32,400円

しかし5,200円×6杯取り=31,200円(税込)ですから、そむりえ亭での飲むほうが安いってことになります。

他に3,000円近いワインも数種開いていますが、これくらいの価格だと市販価格より微増の価格ですし、デキャンタ済みでコンディションも整っていますから「お得」とも言えます。



でもでもでもでも、そういうワインを売りたいわけではないんですけどねぇ・・・

でも「たまにはゴージャスなワインを開けてよ!」って要望は少なくありませんし、またそういうワインの抜栓してからの寿命は長いのです。
ユックリと売れれば充分なんです。

さて、しかし、冒頭に書いていましたように価格の感覚は人により千差万別ですから、社会経験や実体験の少ない人が「これくらいは安いもの」と勘違いして高額ワインを売ったり、「安いから文句ないやろ」とお祝いの席を台無しにしてもいけません。

ワインの勉強も大事ですが、価格の皮膚感覚をアップデートしなければいけません。


ちなみにそむりえ亭のグラスワイン価格は1,000円から2,000円までが殆どで平均1400円位。

5、6杯位飲まれる方が多いのでワイン代で7,000円から8,000円位使われます。

料理と合わせた価格が平均12,000円から13,000円が目安です。

先述の「高額グラスワイン」がいっぱい入るともうチョイ高めってことです。


高いのか?安いのか?



でも、その価格もサービス次第。

「安かったね」と言われるように頑張らねばなりませんねぇ・・・・

頑張りま~~~す‼‼


                 樋口誠